「最強NASはセットアップも超簡単」の巻:ゼロから始めるQNAP 第1回
これは編集部から突然「QNAP」を与えられたNASビギナーが、悪戦苦闘しつつもNASマスターへの道を目指す、ひとりの男の物語である。ちょ、まだセットアップやってんですか……
最強のNASことQNAPの「TurboNAS」シリーズを使っていくことになったNAS完全素人の筆者。HDDを入手してセットアップに挑戦したまではよかったが、装着したHDDが認識されないトラブルが発生し、結果、HDDを交換して再挑戦することになった、というのが前回までのあらすじ。今回はきちんとセットアップできたのだろうか?
悔しいので“再生前”のHDDで再チャレンジ
最初に購入したリファービッシュ(再生品)HDDは、MARSHALの「MAL32000SA-W72」だ。このHDDは元々ウエスタンデジタル製らしいので、今回はあえて「WD20EARS」を購入した。ちなみに、これで認識しなかったらということも考えて、返品が可能なうちにセットアップを行った。
それではセットアップをしていこう。筆者が使用するTurboNASのモデルは「TS-119P II」だ。このNASキットに新たに購入したHDD「WD20EARS」を装着する。前回紹介したように、HDDのカートリッジ式になっているのでそのカートリッジにHDDをネジ止めし、HDDがトレーに固定できたら、あとは逆の手順でNAS本体に装着する。ここまでは前回同様、簡単に進んだ。
次に専用ツールの「Qfinder」でTurboNASをチェックする。ギガビットLAN対応のブロードバンドルータにをTurboNASに接続したら電源を投入。最初に1回ビープ音が鳴って、その数分後にもう1回ビープ音がしたら起動が完了だ。
その後、Windows 8側で管理用のツール「Qfinder」(QNAP Finder)を起動。初めての起動ということで「クイックセットアップウィザード」を起動するか聞かれるので「はい」をクリックする。
クイックセットアップウィザードが立ち上がり「OK」をクリックすると、Webブラウザが起動する。本来ならば、ここでHDDのフォーマットから始めることになるはずなのだが、前回は「ハードドライブを検出できません。ハードドライブを取り付けてください」というメッセージが表示されるだけで先に進めなかった。
ところが今回は「ハードドライブはすでに存在します。ハードドライブを初期化するにはOKを押してください。」と表示されている。あまりのあっけなさに驚いてしまったほどだ。あとはウィザードに従っていくだけで問題なく設定が完了した。ついでに最新のファームウェアにもアップデートしておく。実際の手順は以下に掲載した画面を参考にしてほしい。
以上でTurboNASのセットアップは完了だ。これでようやっとスタートラインに立てたわけで、それまでの道のりを考えると、かなり先行きが不安だが、TurboNASとの付き合いはまだ始まったばかり。今後はスマホとの連携なども行いつつ、TurboNASの便利機能を堪能しようと思っている。
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