「Photoshop CC」発表、10年ぶり新ブランド 単体は月額2200円
10年ぶりのリブランドとなる「Photoshop CC」は定額制で提供。単体版は月額2200円となる。
米Adobe Systemsは5月7日、Photoshopの新バージョン「Photoshop CC」を6月にリリースすると発表した。同社クリエイティブ製品群は定額制(サブスクリプション)に移行し、Photoshop CCもパッケージ版は販売されず、「Creative Cloud」ユーザーのみ定額制で利用できる。
Photoshopのみ利用したい場合の単体サブスクリプション料金は月額2200円(7月31日までに申し込むと初年度は月額1000円)。
通しでは「バージョン14」となるPhotoshopの新製品は、バージョンナンバーから「Creative Suite」ブランドに変更した2003年以来10年ぶりの新ブランドで登場する。「Creative Cloudの必要不可欠な要素として、より直感的で、共同作業を重視したサポートを実現するよう再考案された」として、今後は「CC」(Creative Cloud)ブランドで展開する。
今後、新機能は従来のようなメジャーバージョンアップではなく順次追加される形になり、「お客様は今後、Photoshopの最新のイノベーションを手に入れるために、18カ月から24カ月も待つ必要はありません」(同社のウィンストン・ヘンドリクソン副社長)
これまで通常版と「Extended」の2本立てだったが、CCからは統合され、3D画像編集などExtendedの機能は全CCユーザーが利用できるようになる。
Photoshop CCには「手ぶれ補正ツール」が追加され、写真撮影時の手ブレを分析・修正して画像の品質を向上。また刷新された「スマートシャープツール」、屋外広告での使用にも十分耐えうるほどに画像サイズを拡大できるというアップサンプリング機能が加わっている。Camera Raw 8には自動傾き修正など3つの画像編集機能が登場。また角丸長方形の角の丸みをいつでも調整できるようになっている。
定額制への移行に伴い、「Illustrator」「Premier」なども「CC」ブランドに変更。全製品を利用できるCreative Cloudは年間プランの場合で月額5000円。
Photoshop日本公式ブログがオープン。今後最新情報などを発信していく。
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