ゲーマー専用PC「GALLERIA」に第4世代Core搭載モデル──「ゲーム動作を“保証”、これが他社とは違う」:自演乙氏も来場「これで勝つる」
サードウェーブデジノスが、第4世代Core搭載ゲーマーPCを“いち早く”発売。「PCゲームするならGALLERIA。GALLERIAなら問題ない」と同社製ならではの強みをアピールした。
サードウェーブデジノスは6月2日、同日販売され、深夜販売イベントも行われたインテルの第4世代Coreプロセッサー・ファミリーを採用したオリジナルブランドPC「GALLERIA」シリーズの新モデルを発表。同日よりPCパーツショップ/Web通販サイト“ドスパラ"などで販売・受注を開始した。
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GALLERIAはPCゲーム特化型PCとして展開するゲーマーPCブランド。「スピード感」「ホンモノ感」「安心感」「躍動感」の提供を同シリーズの“魂”に据え、とにかく「PCゲームプレイのためにPCを導入したい人」に向けた特長、工夫を盛りこんだ。
特に、特定のゲーム推奨モデルを全96タイトル(2013年6月現在)用意し、「ストレスなくプレイできるゲームに必要な性能を、新テクノロジー投入のたびにすぐ提供できるスピード感、そして“ゲーム動作を保証する”点が他社ゲーマーPCブランドに対する強み」とサードウェーブデジノス PC本部企画部の西村祐典部長代理は述べる。特定のゲームタイトルをトリガーにPCを導入する層において、PCとしての基本スペックはもちろん、何より「ゲームに没頭できる」ことが重要。ALIENWARE(デル)、G-Tune(マウスコンピューター)など、ゲーマー向けブランドとして展開するPCは他社も投入するカテゴリだが、同シリーズは特定ゲームタイトルの動作を“保証”し、開発から生産、そして仮に何らかの要因でゲームが動作しない場合のアフターサポートまで行うという。
「ゲームタイトルの基本動作は当然。ゲームタイトルの最高・高負荷な設定において、室温50度で240時間といった過酷環境でもゲームが中断されない──ほどのテストをパスする余裕のある設計で開発している。PCゲーマーに向け、ゲーム以外のこと(PCのパフォーマンス、不具合などの心配・不安)は考える必要なく、とにかくゲームだけに没頭してもらえるPCに仕立てた」(西村部長代理)。
発表会には、先の世界コンピュータ将棋選手権で2位を獲得した将棋ソフト「ponanza」開発者の山本一成氏も来場し、同大会用マシンとして採用した同社開発マシンユーザーとしての魅力を語った。「大会では、算力を生かして800台もの高速マシンを駆使した大学のチームがあり、これはナントカしなければと整数演算が速く、かつキャッシュが多いものを──と相談。第3世代のCore i7-3770構成のマシンを計10台(うち1台は予備)用意して挑んだ。大会のレギュレーションとして騒音制限もあるが、あれだけハイスペックな構成ながらこれを余裕でクリアしていたのも驚いた。おかげであのチームには勝てた(笑)が、2位は残念。来年はじっくり1年かけて準備し、優勝したい」(山本氏)
もう1人、コスプレ格闘家の長島☆自演乙☆雄一郎氏も来場し「PCゲームはここでは言えないごにょごにょなタイトルも含めていろいろやるが(笑)……“言える”ものとして機動戦士ガンダムオンラインはプレイする。ただ、所持するPCが2~3年前のノートモデルなので描画・処理遅延影響で弱いのが悩み。少なくともPCスペックでプレイに支障が出ないマシンを得なければ。GALLERIAシリーズなら大丈夫だそうです」などと述べた。
個人向けPCの主流はデスクトップ/自作PCからノートPCに移りつつあり、PCパーツショップが閉店する話も目立つが、特定の方向に特化した趣味・娯楽は規模こそ多少の増減こそあるが廃れず、さらに濃縮されて続いていく。「ニッチだからこそ、それを望む人に確実に選んでもらえる商品を提供すべきであり、サードウェーブはこれができるのが強み。GALLERIAシリーズはPCゲーマーに“大丈夫だ、問題ない”と思ってもらえるブランドとして自信がある」(サードウェーブデジノス PC本部企画部の大塚友則部長)
とはいえ、ハイスペックPCは“なにより最高環境”を望む趣味特性の高い商品につき、特に心理的な部分での製品寿命が短い傾向にはある。今回のように新世代のCPUや新グラフィックスカードが登場したら、自慢のマシンが旧世代になり、ゲームプレイにおける快適性や優位性も減る。趣味・娯楽に金は惜しまない──とはいえ、よほどの人でない限りそれには限界がある。
「このことも今後のテーマとして議論中。一例としてサブスクリプション方式のメニューを加え、契約期間中はパーツアップグレード可能──とする方法などは考察している。いずれにせよGALLERIAシリーズは“PCゲーマーのため”に徹底特化するブランド。PCゲームならGALLERIAシリーズと、確実に選んでいただけるよう、今後も積極的に商品開発を行っていく」(大塚部長)
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