「Surface 2」の進化を「艦これ」で体感する(動画あり):戦闘時間が約半分に?
Tegra 4を搭載して処理能力が上がったという「Surface 2」。早速、例のブラウザゲームを使って性能を比較してみた。
Tegra 4を搭載し「艦これ」がさらに快適に
いよいよ10月25日に発売するWindows RT 8.1搭載タブレット「Surface 2」。バッテリー動作時間が飛躍的に延びた「Surface Pro 2」に比べると、やや見劣りしてしまうかもしれないが、こちらも解像度が1366×768ドットから1920×1080ドット(フルHD)に、USBポートを2.0から3.0に強化。カメラもインカメラを350万画素に、アウトカメラを500万画素に高画素化(従来はインもアウトも720p:約92万画素)するなど、より魅力的なマシンになったのは間違いない。
また、SoCをNVIDIAのTegra 3(1.4GHz)からTegra 4(1.7GHz)に刷新したことでグラフィックス関連の処理能力が大きく向上したのもポイントだ。Tegra 3はULP GeForceコアが12基だったのに対し、Tegra 4では72基と6倍になっている。どれだけ処理能力が向上したか、最近話題になっているブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」(艦これ)で確かめてみた。
旧モデルとなるSurface(RT)と同じ戦闘を行って比較したが、明らかに描画が滑らかになっていた。艦載機の動きや勝利判定時の動作など、負荷が高いシーンでは特に差が出る。同じステージの戦闘にかかった時間を比較したところ(艦隊の編成はやや異なるが)、Surfaceが約2分30秒かかった戦闘がSurface 2では約1分20秒とほぼ半分で終了した。現行のAtom(開発コード名:Clover Trail)搭載Windowsタブレットと比べても、同様の結果になるはずだ。
何より差を感じたのはゲーム開始時の挙動だ。SurfaceはFlashの読み出しが遅いためか、タイトル画面で警告ウィンドウが出てしまい、ゲームが始まるまでに30秒以上かかることもあった。一方Surface 2では警告ウィンドウも出ず、すんなりとゲームを始められた。電車の中など外出時にプレイするシーンでは大事な要素だ。
筆者はCEATEC JAPAN 2013にて、Bay Trail-T世代のAtomを搭載したWindowsタブレットでも艦これを試してみたが、Surface 2もそれに負けないほどの快適さだった。スナップ機能を使って動画を見たり、Twitterのタイムラインをチェックしながらプレイするといった用途にも対応できそうだ。
これでメモリが4Gバイトあればもっと……と考えるとキリがないが、Surface 2は艦これを快適にプレイできるスペックを備えているのは間違いない。ちょっとした文書の作成やWebブラウジングができて、艦これができればいい――そう考える“提督”にSurface 2はWindowsタブレットの有力な選択肢となるだろう。
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