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リニュアルしたゲーミングマザーの最高峰──「GIGABYTE Z97X-Gaming G1 WIFI-BK」5年保証の安定重視(2/2 ページ)

GIGABYTEのゲーミングマザーといったら「目に鮮やかな蛍光グリーン」だった。そのテーマカラーを一新して生まれ変わったG1のハイエンドモデルをチェックする。

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M.2はないがSATA Expressはある

 Intel Z97 Express チップセットとしての機能拡張では、SATA Expressへの対応が挙げられる。2基のSerial ATAと追加の専用コネクタを組み合わせ、Serial ATA接続のほかにPCI Express(第2世代)接続としても利用できる。ただし、2014年5月の時点では対応するデバイスを購入できない。

 なお、Intel 9シリーズチップセットでもう1つの特徴となるM.2スロットは搭載していない。ただ、このクラスのマザーボードを選択するパフォーマンス重視のユーザーであれば、2台のSSDでRAID 0を構成するという手段もあるわけで、M.2に対応しないことは致命的な弱点とはならないだろう。現状、M.2 SSDとSerial ATA 6Gbps を利用するSSDのRAID 0構成では、後者のパフォーマンスが高い。

PLXのPCI Expressスイッチチップを実装しており、4-way(8レーン×4)までのマルチGPUが構築可能だ(写真=左)。M.2には対応しないが、SATA Expressには対応。加えてMarvell 88SE9172チップを2基搭載してSerial ATA 6Gbpsを4基加えている(写真=右)
デュアルUEFI BIOSも健在。2つのBIOS ROMはPCI Express x16スロットの間にあり(写真=左)、それらを切り替えるスイッチをマザーボード下辺に搭載している(写真=中央)。メモリスロットの外側には、電源/リセット/CMOSクリアの各ボタンとPOSTコード表示LCD、そして、OC向けモデルなどで便利な電圧計測用接点も搭載している(写真=右)

 BLACK EDITIONの168時間の耐久テストでは、実用的なシステム構成を組み上げてテストするとGIGABYTEは説明している。ゲームプレイにおいて、PCの安定性を重視するユーザーであれば、こうした安定動作も選択のポイントになるだろう。そういう意味で、Gaming G1と比べて追加機能があり耐久性テストにパスし、さらに5年保証もあるのに、Gaming G1 WIFI-BKの価格差は2000円程度となる見込みだ。とはいっても、高価なモデルではあることに変わりはなく、かつ、、生産数も限られるとのことだが、ハイエンドマザーボードに興味を持つ自作PCユーザーには、かなり気になる製品となるだろう。

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