ASUSのR.O.G.コンパクトゲーミングPC「G20」「GR8」をチェックせよ:COMPUTEX TAIPEI 2014
黒い! 赤い! どでかい! とイメージしがちなASUSのハイエンドブランドR.O.Gシリーズに、黒い! 赤い! でも小さい! というPCが登場した。
コンパクトの波はゲーミングPCにも
COMPUTEX TAIPEI 2014では、「オーバークロックモデル」「ゲーミングモデル」が重要なキーワードとなっていた。インテルが、COMPUTEX TAIPEI 2014の開幕に合わせて“アンロック”なCPU「Core i7-4790K」に「Pentium Processor Anniversary Edition」を発表して、オーバークロック大会を行ったのをはじめとして、マザーボードベンダー各社もオーバークロック重視モデルやゲーミング重視モデルを多数用意して、関係者向けの説明会やブース展示の主力としていた。
こうした、CPUやマザーボードとともにデスクトップPCやノートPCでもゲーミングモデルが多数登場している。ただ、COMPUTEX TAIPEI 2014では「コンパクト」をゲーミングモデルでも重視する動きが目立っていた。ゲーミングマザーボードではMini-ITXフォームファクタのモデルが増えており、それにともない、そのようなマザーボードを組み込んだ超小型、もしくは、スリムなデスクトップゲーミングPCが登場している。
ここでは、ASUSTeKがR.O.G.シリーズの製品発表会で公開したコンパクトなゲーミングデスクトップPCを画像を中心に紹介しよう。なお、GIGABYTEのゲーミングBrixについては、後日掲載するプライベートブースのリポートで取り上げる予定だ。
R.O.G.だからスリムでもコンパクトでも性能重視
ASUSが発表したコンパクトなゲーミングPCは、スリムタワータイプの「G20」と薄型コンパクトな「GR8」だ。G20のボディは外側のパネルが縦に2つに分かれて、その中にさらにコンパクトなプレートのような本体が隠れているデザインになっている。縦に分かれたパネルの内側などにはLEDを組み込んでマルチカラーで200パターンにも及ぶイルミネーションを点灯することができるという。
搭載するパーツは、CPUがクアッドコアのCore i7シリーズでGPUにはGeForce GTX 780といった高性能高クロックモデルを、本体サイズ61~104(幅)×352(奥行き)×340(高さ)ミリ、容積12.5リットルという空間に収容している。この状態で安定した動作を実現するため、冷却機構は底面四方から外気を取り入れ、天面から一気に排出するエアフローを確保して効率よく放熱できるようにしている。
ファンの動作音も25デシベルと低く抑えており、かつ、アイドル状態の消費電力も20ワットと、ほかのスモールフォームファクタのPCと比べて半分まで減っているとASUSTeKは説明している。
GR8は、専用の部屋が必要になるような巨大なフルタワー型ゲーミングPCではなく、リビングや寝室、または、インターネットカフェやLANパーティなど多数のPCを必要とする場所に適したゲーミングPCとして開発した。
そのサイズは、32~44(幅)×245(奥行き)×238(高さ)ミリで、内部の容量は2.5リットル程度。このボディにCore i7クラス(とはいっても低電圧タイプ)のCPUとGeForce GTX 750Tiを収納する。安定動作のための冷却機構はG20と同様にサイドパネルの周囲から外気を取り込んで天面から一気に排出する方式で、ファンの音もアイドル状態で23デシベル、フルパワー状態でも28デシベル程度という。
G20以上にコンパクトなゲーミングPCだが、利用できる機能では「SupremeFX audio」「4K UHD再生」「MIRACAST receiver」「IEEE802.11ac」「Intel LAN+GameFirst III」など、ほかのゲーミングPCと同程度のものはそろえている。
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思わず、「ZOTA“Q”」といってしまいます。
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