「HP EliteBook Folio 1020 G1シリーズ」が日本でも登場:重さ1キロのボディで軍レベルの堅牢性
米HPの発表から世界中で注目の薄型軽量ノートPCが日本でも登場する。気になるスペックの詳細が明らかになり、日本人が使いやすいキーボードも特別に用意した。
世界中のWiFiが無料で使い放題のライセンスも(ただし1年間)
日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は、12月11日に12.5型ディスプレイを搭載したノートPCの新製品「HP EliteBook Folio 1020 G1」(以下、Folio 1020)「HP EliteBook Folio 1020 G1 Special Edition」(以下、Folio 1020 SE)を発表した。
出荷時期はFolio 1020が2015年3月上旬、Folio 1020 SEが2015年4月中旬の予定だ。なお、実売予想価格は2014年12月時点で未定となっている。
どちらも、米HPが12月2日(現地時間)に発表した「HP EliteBook Folio 1020」シリーズの日本向けモデルとなる。携帯利用を重視した薄型軽量のノートPCで、本体のサイズはともに310(幅)×210(奥行き)×15.7(高さ)ミリで、重さはEliteBook Folio 1020で1.2キロ。EliteBooK Folio 1020 SEで約1キロとなる。この状態で、容量36Whのバッテリーを内蔵し、連続駆動時間はMobileMark測定値で約9時間、JEITA 2.0測定条件で約7.6時間としている。
ボディ強度では、工場出荷時に、26方向落下、衝撃、高圧、高温、高湿度の耐久試験をMIL-STD 810Gで求める基準に相当するレベルで行っている。Folio 1020 SEでは、ボディパネルの素材にマグネシウムリチウム合金とカーボンファイバーを用いて、軽量化と強度確保を実現した。
日本向けモデルのシステム構成は、ディスプレイの仕様以外でFolio 1020とFolio 1020 SEは共通する。ともに、ディスプレイサイズは12.5型だが、解像度はFolio 1020 SEが2560×1440ピクセル、Folio 1020が1920×1080ピクセルだ。また、最大輝度もFolio 1020 SEで340nit、Folio 1020で300nitと異なる。
OSは、64ビット版 Windows 8.1 Updateを導入するが、ダウンロード権を使って64ビット版 Windows 7 Professionalを入手することも可能だ。
CPUは、Core M-5Y51(1.1GHz/最大2.6GHz、2コア4スレッド、3次キャッシュ4Mバイト、TDP 4.5ワット)を採用し、システムメモリはLPDDR3 1600をオンボードで8Gバイト載せる。データストレージは、M.2(Serial ATA 6Gbps)接続で、容量128/180/256GバイトのSSDが選択できる。
本体搭載のインタフェースには、USB 3.0にHDMI映像出力、MicroSDスロット、専用のUltraslimドッキングステーション用スロットを用意する。なお、Ultraslimドッキングステーション用スロットのバス規格について日本HPは明らかにしていない。
無線接続では、コントローラにIntel Dual Band Wireless-AC 7265を実装して、IEEE802.11a/b/g/n、そして、acに準拠した無線LANと、Bluetooth 4.0を利用できる。さらに、iPressが世界中に設置しているアクセスポイントの1年間無料利用ライセンスキーが標準で付属する。
近接無線接続ではNFCリーダーをパームレストのタッチパッド内部に組み込んだ。オプションでFaliCa Device Plug-inを利用するとFaliCaアプリケーションも利用できる。
システム管理機能では、HP Client Managiment Solutionsのほかに、オプションで、LANDeskやインテルのvProにも対応する。セキュリティ機能では、TPM 2.0準拠コントローラを実装して、BIOS保護、ストレージの暗号化、データの完全消去、入出力インタフェースの利用禁止、MMDM(HP Touch Manager対応)、パームレストに搭載したセンサーによる指紋認証、そして、vProとの組み合わせで、電源オフでも対応するリモート操作によるデバイスロックやデータ消去などに対応する。
キーボードは、ピッチが横方向縦方向ともに18.7ミリで、ストロークは1.5~1.7ミリを確保している。バックライトを内蔵したほか、日本語キーボードでは、BackSpaceキーとEnterキーのサイズを英語キーボードより大きくし、カーソルキーのレイアウトを「↑」キーだけ段を変えた「逆T字配列」を採用している。
なお、米HPの発表では、CPUやディスプレイで複数の仕様が選べるようになっていたが、日本向けモデルのハードウェア構成は、当面限定するとしている。ただ、ユーザーのニーズには応えるようにしていきたいとコメントしている。
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