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小型ボディで高速出力が頼もしい! 即戦力の「A4ページプリンタ」を選んでみたSOHO/中小企業に効く「ページプリンタ」の選び方(第4回)(2/2 ページ)

オフィス機器の代表格と言える「ページプリンタ」。そんなページプリンタの選び方を提案する本連載の最終回は、A4対応ページプリンタのおすすめ製品を紹介しよう。

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A4モノクロ機のおすすめ製品は?

 続いて「A4モノクロに対応した製品」をまとめておこう。A4モノクロといえば、ビジネスシーンでは最も利用頻度が高い書類だが、あえてカラーに対応せず、またA3にも刷れないプリンタを導入するのであれば、印刷スピードに加えて本体価格やランニングコスト、省スペースなど、相応のメリットが存在している製品を選んだほうが、満足度も高いだろう。

 まずは価格重視で見ていくと、キヤノンの「Satera LBP6230」、ブラザーの「JUSTIO HL-L2360DN」が、いずれも1万円台前半から入手できる。低価格とはいえいずれも両面印刷に対応し、機能面で不足はない。小型ボディで設置しやすいのもポイントだ。この両機種には無線LANを追加したモデルも存在し、価格差はほんの数千円程度なので、レイアウトフリーにメリットを感じるならば、そちらも併せて検討したい。

 1万円台後半になるが、エプソンの「LP-S230DN」も同じく無線LAN搭載モデルが用意されている。有線モデルのみという条件であれば、リコーの「RICOH SP 2100L」なども候補に入ってくる。

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キヤノン「Satera LBP6230」(写真=左)。ブラザー「JUSTIO HL-L2360DN」(写真=右)
エプソン「LP-S230DN」(写真=左)。リコー「RICOH SP 2100L」(写真=右)

 印刷速度を優先して選ぶのであれば、モノクロ専用機としては40枚/分はほしいところだ。この条件に合致するのは、45枚/分のエプソン「LP-S440DN」、NEC「MultiWriter 5500」、富士ゼロックス「DocuPrint P450 d」、40枚/分のキヤノン「Satera LBP 6710i」、ブラザー「JUSTIO PRO HL-6180DW」など、各社のフラッグシップモデルがずらりと候補に並ぶ。

 ただし、実売価格はほとんどの製品が5万円を超えており、限りなく10万円に近い製品もある。そこまでの予算があるならば、多少のスピードは妥協してカラーページプリンタを導入するという選択肢も出てきてしまうのが悩ましい。

エプソン「LP-S440DN」(写真=左)。NEC「MultiWriter 5500」(写真=右)
富士ゼロックス「DocuPrint P450 d」(写真=左)。キヤノン「Satera LBP 6710i」(写真=右)
ブラザー「JUSTIO PRO HL-6180DW」

 一方、印刷速度は40枚/分をやや下回るが、実売価格が5万円未満であれば、カラーかモノクロかを迷うことなく、自信を持ってモノクロ専用機を選べるだろう。このクラスに該当するのは、38枚/分のブラザー「JUSTIO HL-5450DN」、36枚/分のリコー「IPSiO SP 4310」「同 4300」といった製品だ。また30~35枚/分の条件では選択肢が激増するので、その他の機能や価格とのバランスを見つつ、候補製品をふるいにかけるとよいだろう。

ブラザー「JUSTIO HL-5450DN」(写真=左)。リコー「IPSiO SP 4310/4300」(写真=右)

 最後に、オプションなしで1つの給紙カセットに多くの用紙をセットできる製品、という切り口でもチェックして締めとしよう。500枚以上という条件だと、先ほども紹介したエプソンのLP-S440DN、NECのMultiWriter 5500、富士ゼロックスのDocuPrint P450 dが550枚に対応するほか、キヤノンのSatera LBP 6710i、ブラザーのJUSTIO PRO HL-6180DW、リコーのIPSiO SP 4310が500枚と、一括で大容量の給紙に対応する(ほかに手差しトレイなどを用意)。

 モノクロページプリンタはカラーでないぶん日常の利用頻度も高いはずなので、こうした大容量の製品を選んでおくことで、用紙交換の手間を減らせるだろう。

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