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ゼロから分かる初めての仮想環境――ASUSTOR NASで仮想ストレージを構築する仕事で使うNAS 第6回(6/6 ページ)

ASUSTOR NASは現在の代表的な仮想プラットフォームであるVMware、Citrix、Hyper-Vを正式にサポートしている。仮想環境は初めて、という人にASUSTOR NASを使った構築方法を紹介しよう。

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仮想マシンの作成

 これですべてのリソースの準備が整った。いよいよ仮想マシンを作成しよう。

 仮想マシンの作成方法にはいくつかあるが、今回はまっさらの仮想マシンを作成してOSインストールを行う方法を紹介する。

ファイル>新規>仮想マシンを選択
構成は標準を選択
名前はVMware vSphere Client上での識別名になるため、分かりやすいものをつけよう
ストレージにはiSCSIデータストアを選択
各種OS用のテンプレートがあるのでインストールするOSに適したものを選択
ネットワークの設定。通常であればここを変更する必要はない
ディスクの設定。シックプロビジョニングは仮想ディスクサイズ分の領域をあらかじめ確保する。Thin Provision(シンプロビジョニング)は利用する領域だけを随時確保する
内容を確認して終了

 これで仮想マシンができた。次に仮想マシンにOSをインストールする。今回はCD/DVDからインストールを行うが、仮想マシンにCD/DVDを挿入する方法は3つある。

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  • クライアントデバイス

 VMware vSphere Clientが動作しているPCのCD/DVDドライブを使用する。

  • ホストデバイス

 VMware vSphere Hypervisorが動作しているマシンのCD/DVDドライブを使用する。

  • データストアISOファイル

 物理的なドライブではなく、データストアに置かれたISOファイルを使用する。

 どのような形でインストールメディアを持っているのか、また、マシンの設置場所やCD/DVDドライブの有無などから適切なものを選択するとよい。ここではデータストアISOファイルを使った方法を紹介する。

 まずはデータストアにISOファイルをアップロードする。

構成タブからストレージを選択、iSCSIデータストアの上で右クリックし、「データストアの参照」を選択
データストアブラウザが開く
アップロードアイコンをクリックし、「ファイルのアップロード」を選択。アップロードするファイルを指定する
アップロードが完了するとデータストアブラウザに表示される

 次にデータストアにアップロードされたISOファイルを仮想マシンからマウントする。左のペインから仮想マシンを選択し、基本タスクにある「仮想マシン設定の編集」をクリック。仮想マシンのプロパティが開くので、ハードウェアタブのCD/DVDドライブにアップロードしたISOファイルをマウントする。

 あとは仮想マシンの電源を投入し、コンソール画面からインストールを進めていけばよい。

仮想マシン設定の編集をクリック
CD/DVDドライブ
データストアのISOファイルを指定
仮想マシンのパワーオン
コンソールタブで仮想マシンのコンソール画面が表示される。コンソール画面をクリックするとキー入力が可能になる。抜けるときはCtrl+ALT

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