キヤノン、NFCでモバイル連携を強化したA4カラーレーザー複合機「Satera MF726Cdw」:液晶はタッチパネルに
キヤノンは「Satera MFP」シリーズのA4カラーレーザー複合機3モデルを9月10日に発売する。基本性能はそのままに、操作性やモバイル連携を強化したモデルチェンジだ。
モデルチェンジで操作性やモバイル連携を強化
キヤノンは8月25日、A4カラーレーザー複合機「Satera MF726Cdw」「同 MF722Cdw」「同 MF628Cw」を発表した。いずれもホームオフィスや中/小規模事業所向けの複合機で、2015年9月10日に発売する。価格はオープン、税別の実売価格はMF726Cdwが7万7000円前後、MF722Cdwが7万2000円前後、MF628Cwが6万円前後の見込み。
最上位機のMF726Cdwは、NFCを初めて搭載。別途専用アプリ「Canon PRINT Business」をインストールしたNFC搭載のAndroidスマートフォン/タブレットをMF726CdwのNFCポートにタッチするだけで、ワイヤレスプリントが行える。
3機種とも操作パネルの3.5型カラー液晶ディスプレイには、A4対応Satera MFPシリーズとして初めてタッチパネルを採用した。直感的なフリックなどのタッチ操作に対応しつつ、番号は確実に押せるよう従来通りのハードウェアキーを残している。
外部の無線LANルータ/アクセスポイントなしで、スマートフォンやタブレットと複合機を直接ワイヤレス接続できる「アクセスポイントモード」も用意した(Android/iOS対応)。また、電話回線を使わず、通信費を抑制できる「インターネットFAX(T.37)」にも対応する。
PC向けのスキャンアプリは、シンプルな操作画面の「MF Scan Utility」に刷新。スキャンしたデータをEvernoteやDropboxなどのクラウドサービスへ直接アップロードすることが可能だ。
基本設計は従来モデルを継承
プリント/スキャンエンジンやボディの基本設計は、2013年8月発表の従来機種を踏襲している。
MF726Cdw/MF722Cdwは、印刷速度がカラー/モノクロとも毎分20枚のA4カラーレーザー複合機。キヤノン独自のオンデマンド定着方式により、ファーストコピーはカラーで17秒以下、モノクロで約16秒以下、ファーストプリントはカラー/モノクロとも15秒以下だ。スリープ時の消費電力は約1ワット(有線)、TEC値は0.81キロワット時。
MF726Cdwはコピー、プリント、FAX、スキャン、有線/無線LANに対応する一方、MF722CdwはFAXを省いたモデルだ。どちらも自動両面印刷ユニット、最大50枚給紙の両面読み取りADF、250枚給紙のカセット+50枚給紙の手差しトレイを装備する。本体サイズは430(幅)×484(奥行き)×479(高さ)ミリ、重量は約31キロだ。
MF628Cwは、印刷速度がカラー/モノクロとも毎分14枚のA4カラーレーザー複合機。ファーストコピーはカラー/モノクロとも約19秒以下、ファーストプリントはカラー/モノクロとも18秒以下となる。スリープ時の消費電力は約1ワット(有線)、TEC値は0.39キロワット時だ。
MF628Cwはコピー、プリント、FAX、スキャン、有線/無線LANに対応。最大50枚給紙の片面読み取りADF、150枚給紙のカセット+1枚給紙の手差しトレイを搭載する。本体サイズは430(幅)×484(奥行き)×429(高さ)ミリ、重量は約26キロだ。
その他、従来は上位機種のみの対応だった「SEND Lite」が、MF628Cwでも利用可能になった。同機能によって、PCのスキャナドライバを使わずに本体操作でスキャンし、そのままデータをメールに添付したり、ネットワーク上の共有フォルダなどに送信できる。
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