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「東軍のしゃちほこに勝つ!」――エレコムがフラッグシップの無線LANルータを発表歴史は繰り返さない(2/2 ページ)

エレコムが無線LANルータの新製品発表会を開催し、高性能な「GXシリーズ」を発表。発表会では他社に対抗する意欲をアピールした。「東軍のしゃちほこ」って、名古屋のあの会社ですね……?

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コンセプト一新で、ライバルに追従


取締役社長の葉田順治氏

 発表会の冒頭では、エレコム株式会社取締役社長の葉田順治氏が登壇し、「(スマートフォンやタブレット全盛期になって)PCの時代は終わったが、ロボットや人工知能、ドローン、IoTといった先端技術にコンピュータは必要不可欠。エレコムはPCの分野において一定の地位を得たが、グループとしてはPCだけでなく、IoTの分野にも注力している。本日の製品もその一環としてご紹介したい」とコメント。

 加えて、「エレコムは、マウスやスマホ関連アクセサリーだけではないという一面を知っていただければ」とあいさつを締めくくった。今回発表した「GXシリーズ」は、「Alljoyn」に対応した家電の情報をスマートデバイスで受け取る機能も備えている。


「Alljoyn」は、米クアルコムが開発するIoT向けの規格だ

 続いて、開発4課課長代理の門脇洋之氏が新製品のコンセプトについて解説した。これまでエレコムが無線LANルータのコンセプトとして「スマホをネットにつなぐシンプルな機能」「家族で使うために必要な機能」「安定性の追求」「手頃な価格」といったものを掲げてきたのに対し、他社は「技術的機能における優位性、多機能」を重視してきたという。

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従来のエレコムはシンプルな機能と低価格を重視していたのに対し、他社は技術や機能を重視していた

今回の製品からエレコムもコンセプトを一新し、技術や機能を追求する方向に転換する

 同社によれば、エレコムは現状の国内量販店市場においてシェア第3位となっている。2016年度にはルータメーカーとしての地位を確立し、シェア35%を目指すという。そのためにハードとソフトの両面で技術的な優位性を確保し、他社に追従することで次世代ルータのスタンダードを確立したい考えだ。


無線LANルータ製品で高いシェアを誇る他社に対抗する意欲をアピールした

取締役社長の葉田順治氏(左)と、常務取締役商品開発部長の梶浦幸二氏(右)。無線LANルータ製品のほか、法人向けのNAS製品も発表した
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