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NASキット初心者でも簡単! 低予算でホームNASを構築するSynologyで始めるNAS入門 第1回(3/5 ページ)

複数のPCからアクセスでき、スマホやタブレットとも連携できるNASは、大容量を手軽に使えるメリットもあって人気を博している。今回はSynologyの人気機種「DS215j」を使い、手持ちのドライブをNASとして活用できるようにするまでのプロセスを紹介する。

電源オン~設定手順

 本体の電源を入れて起動したら、PCのWebブラウザに「http://find.synology.com」というURLを入力してアクセスする。するとネットワーク内にある本製品が検索され、OSをインストールするためのメニューが表示されるので、あとは画面の指示に従って設定すればよい。

 「OSのインストール」と言われると違和感を覚えるかもしれないが、NASの中身はPCに近く、それゆえPCと同様にOSをインストールしなくてはいけないのだ。このあたりが外付けHDDなどとの違いである。

 ちなみにインストールから設定までプロセスは、OSをダウンロードしたり、再起動したりといった工程を経るため、15分以上はかかる。とはいえ、ずっとつきっきりでいる必要はなく、しばらく自動処理にまかせっきりにしていても問題ない。ちなみにこのインストール~設定のプロセスはPCからだけでなく、スマホやタブレットからも行える。

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Webブラウザのアドレス欄に「http://find.synology.com」と入力してエンターキーを押す
Synology製品の検索が実行される。本製品が見つかって表示されたら「接続」をクリック
初期設定が未完了の場合は「ようこそ」画面が表示される。「設定」をクリック
DiskStation Manager(DSM)のインストール画面が表示されるので「今すぐインストール」をクリック
HDD上の全データが削除されるが問題ないかたずねられる。チェックを入れて「OK」をクリック
DiskStation Managerがインストールされる。10分程度かかるが何もしなくてよいので気長に待とう
インストールが終わると自動的に再起動する
「ようこそ!」画面が表示された。「次へ」をクリック
管理者アカウントの作成画面が表示されるので「サーバ名」「ユーザー名」「パスワード」を入力して先に進む。今回はサーバ名として「DS215j」、ユーザー名は「user1」を入力した
DSMことDiskStation Managerの最新版を自動インストールしてよいかたずねられる。「最新版を自動的にインストール(推奨)」を選んで「次へ」をクリック
推奨パッケージのインストール画面が表示される。「インストール」をクリックして先に進む。なおここで「この手順をスキップする」を選んだ場合は起動後に自力で共有フォルダを作成する必要がある
本製品に外出先からアクセスするための「QuickConnect」を設定するかどうか尋ねられる。今回はひとまず設定せずに先に進むので、「この手順をスキップする」をクリック
設定完了。「移動」をクリックする
PCのデスクトップ画面によく似たホーム画面が表示されれば、インストールおよび設定は完了だ

【コラム】セットアップはスマホやタブレットからも行える

 上記のインストールおよび設定は、PCを使わずにスマホやタブレットから行うこともできる。やり方はまったく同じで、Webブラウザを開いて「http://find.synology.com」と入力し、あとはウィザードに従うだけ。スマホだと画面が小さく見づらかったり、横向き表示に切り替えないとボタンが押しにくい場合もあるが、基本的に同様の手順でインストールを完了できる。

 インストールが完了すると、専用アプリ「DS Files」や「DS Photo」などを使ってファイルのアップロードや閲覧が行えるようになる。詳しくは次回以降に紹介したい。

これはiPhoneでインストールを行っている様子。作業そのものは問題なく行えるのだが、画面はそのまま縮小表示されているだけなのでやや操作しづらい。大画面のタブレットなどがあればなるべくそちらを使ったほうがよいだろう

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