使える! 即戦力の「法人向けオンラインストレージ」15選:SOHO/中小企業に効く「オンラインストレージ」の選び方(第3回)(3/3 ページ)
さまざまな場面で活躍するオンラインストレージの選び方を紹介する本連載の最終回は、国内外の法人向けオンラインストレージ15サービスを一挙に紹介する。
即戦力の法人向けオンラインストレージ15サービスを一挙紹介
以上を踏まえて、ここからは具体的な法人向けオンラインストレージサービスについて紹介していこう。価格や容量といった基本項目のほか、他のサービスではあまり見られないユニークな機能を中心に紹介する。細かい仕様については、各事業者のページでチェックしてほしい。
Dropbox for Business
https://www.dropbox.com/ja/business
ご存じ「Dropbox」のビジネス向けプラン。月額料金は1ユーザー1500円、1TBの容量が提供される。基本パッケージには5人分のライセンスが含まれており、バージョン履歴、削除済みファイルの復元などはいずれも無制限で提供される。個人向けプランからのアップグレードにも対応しており、数多くのサードパーティー製アプリを利用できることも大きな特徴の一つ。
OneDrive for Business
https://onedrive.live.com/about/ja-jp/business/
Microsoftが提供する「OneDrive」のビジネス向けプラン。月額料金は1ユーザー5ドル、1TBの容量が提供される。Office 365と連携してのドキュメントの作成や編集、レビューなど、Office 365との連携を前提としており、管理ページについてもOffice 365との共用になるのも特徴。
Google Drive for Work
https://www.google.com/intx/ja_jp/work/apps/business/products/drive/
「Googleドライブ」のビジネス向けプランで、Gmailやカレンダー、グループ、ドキュメント、スプレッドシートなどのツールが利用可能な「Google Apps for Work」の機能の一つとして提供される。初期料金は不要、価格は年間プランで1ユーザーにつき月額500円から、容量はGmailと合算で30GBから。1ユーザー1200円/月で容量無制限のプランなども用意されている。
Box
https://www.box.com/ja_JP/business/
海外で高いシェアを誇るオンラインストレージ。1ユーザーにつき月額600円で容量100GBが利用できるSTARTERプランのほか、1ユーザーにつき月額1800円で容量無制限のBUSINESSプラン(5人以上を対象)ではOffice 365との統合のほか、Active Directory連携などの機能が利用できる。オンラインでのビューアー機能や編集機能も充実しており、サードパーティー製アプリの数も多い。
Bizストレージ ファイルシェア
http://www.ntt.com/bst-sh/
NTT Comが運営。初期料金2万円、容量1GB/最大1000IDのプランが15000円/月から利用できる。最大容量は1TBで、最低利用期間は6カ月。WebDAVにも対応する。ほかに社内のファイル共有に特化した「Bizストレージ eフォルダー」や、最大100GBのファイル転送に特化した「Bizストレージ ファイルトランスファー」も用意されている。
BIGLOBEクラウドストレージ
http://cloud.biglobe.ne.jp/storage/
ビッグローブが運営。IDと容量それぞれの単価を合算した料金体系となっており、5ユーザー/1GBの場合はユーザー単価400円に1GBの単価560円を加算した2560円となる。バージョン管理機能は過去5世代が対象で、フォルダごとに保管の有無を設定できる。メニュー表示は日本語と英語に加えて中国語にも対応する。
IMAGE WORKS(イメージワークス)
http://fujifilm.jp/business/imaging/digital_asset_management/image_works/promotion/
富士フイルムが運営。費用は初期料金15000円、月額15000円から。文章や図面などをダウンロードさせず閲覧のみ許可するセキュアプレビュー機能、オンラインでの動画再生機能、通信中断時に自動的に通信を再開するレジューム機能などを備える。ファイルのメタ情報によるデータベース構築にも対応。バージョン管理は最大50世代まで。
どこでもキャビネット
http://www.webdirect.jp/dococab/
大塚商会が運営。初期料金は不要で、月額料金は10ユーザー50GB/3000円から。ユーザーや容量の追加が可能なのは50ユーザー100GB/5000円のコースからで、10ユーザーもしくは100GB単位での追加となる。サポートはメールに加えて電話にも対応。外出先から名刺情報を閲覧できる名刺管理機能も特徴の一つ。
セキュアSAMBA
https://securesamba.com/
スターティアが運営。初期料金は1万円、月額料金は5ユーザー20GB/5000円からで、VPN同時接続数の上限も設けられている。オプションで世代バックアップなどの機能や、有料の導入サポート機能も提供される。サポートはメールに加えて電話にも対応。Active Directory連携にも対応するほか、シャープの複合機と連携したスキャンデータの保存など特徴的な機能も備える。
SmartBiz+
http://www.smartbizplus.com/
伊藤忠テクノソリューションズが提供。初期料金は不要、月額料金は1ユーザー700円、1GB30円の合算となり、101ユーザー以上でボリュームディスカウントが適用される。最低利用期間は3カ月。オンラインでのビューアー機能が充実しているほか、PDFにオンラインで手書きのメモを入力する機能も特徴的。開発キット(SDK)も提供されている。
フレッツ・あずけ~るPROプラン
https://flets.com/azukeru/pro/
NTT東日本が提供。「フレッツ・あずけ~る」の法人向けプランで、フレッツ光の回線認証や端末認証に対応するなどセキュリティが強化されている。月額料金は10GBプランで500円からで、999IDまで追加料金なしで作成できる。初期料金は不要だが、フレッツ光の月額料金が別途必要。複合機との連携でスキャンやFAXのデータのバックアップにも対応する。
SnapChamber
https://www.ricoh.co.jp/solution/snapchamber/
リコーが提供。初期料金は不要で、月額料金は1IDあたり1GBで980円。このほか10GBで400円からのオプションが用意される。3世代分のバージョン管理機能、10日間のバックアップフォルダからの復元機能がユーザー権限で利用できる。建設業との利用を想定したカメラ/電子納品ソフトとの連携機能も備える。メニュー表示は日本語と英語に加えて中国語にも対応。
IIJドキュメントエクスチェンジサービス
http://www.iij.ad.jp/biz/dox/
IIJが提供。100GBから利用できるGBパックでは、初期料金が2万円、月額料金が基本料金5万円、1アカウントあたり50円、100GB4万円の合算となる。最低利用期間は1カ月で、1アカウント単位で増減が可能。WebDAVにも対応するほか、災害に備えてデータを遠隔地にバックアップするDRオプションも用意されている。
セキュアドライブアップ
http://cloud.fusioncom.co.jp/app/
フュージョン・コミュニケーションズが提供。初期料金は無料、月額料金は1ユーザー900円と1GBあたり100円の容量の合算となる。顧客情報を一括管理できる「クラウド電話帳」や、ビジネスとプライベートでの電話番号の使い分けを容易にするBYODサービス「モバイルチョイス」など同社サービスとの連携にも対応する。
KDDI ファイルストレージ
http://www.kddi.com/business/cloud/service/file-storage/
KDDIが提供。初期料金は不要で、月額料金は1IDあたり10GBで300円。容量はIDごとに固定されておらず総容量の中からIDごとに割り当てることが可能。操作画面は日本語と英語に加えて中国語に対応する。
関連記事
- 「SOHO/中小企業に効く製品の選び方」バックナンバー
法人向けオンラインストレージならではの機能を知る
さまざまな用途に活躍するオンラインストレージ。そんなオンラインストレージの選び方を紹介する本連載の第2回目は、法人向けのオンラインストレージならではの機能の数々を紹介する。個人向けオンラインストレージを業務で使うのはなぜダメなの?
出先からのデータアクセスに、大容量ファイルのやりとりに、さらには共同作業にと、さまざまな用途に活躍するオンラインストレージ。そんなオンラインストレージの選び方を紹介する本連載の第1回目は、オンラインストレージの利点を紹介すると共に、個人向けサービスが法人ユースには不適切な理由について解説する。即戦力の「ドキュメントスキャナ」を利用シーンごとに選んでみた(A3モデル/モバイルモデル編)
紙の書類のデジタルデータ化に欠かせないのが、大量の書類をまとめてセットでき、両面を同時に読み取れる「ドキュメントスキャナ」だ。連載第4回目は、A3対応モデルと、持ち歩きが可能なモバイル対応の製品のおすすめを紹介する。即戦力の「ドキュメントスキャナ」を利用シーンごとに選んでみた(A4据え置きモデル編)
紙の書類を効率よくデジタルデータ化するのに欠かせない「ドキュメントスキャナ」。その選び方を紹介する本連載の第3回目は、A4据え置きタイプのおすすめモデルを紹介する。思わぬ差が出る「ドキュメントスキャナ」選びのポイント
紙の書類を効率よくデジタルデータ化するのに欠かせない「ドキュメントスキャナ」。その選び方を紹介する本連載の第2回目は、確認すべきポイントと、製品仕様からは読み取りにくい意外な違いについてチェックしていく。SOHO/中小企業に効く「ドキュメントスキャナ」の選び方(第1回):意外に知らない「ドキュメントスキャナ」の効率アップ機能
紙の書類を効率よくデジタルデータ化するのに欠かせない「ドキュメントスキャナ」。その選び方を紹介する本連載の第1回は、製品の特徴と、法人モデルならではの機能についてチェックする。SOHO/中小企業に効く「雷サージ対応製品」の選び方:落雷から大切なPCやデータを守るためのポイント
夏のIT機器運用で注意しなければならないのが「雷」だ。落雷によって機器の故障はもとより、大切なデータが一瞬で破壊されて読み出せなくなるのは致命的と言える。今回はSOHO/中小企業レベルで可能な雷対策を紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「モバイルプリンタ」の選び方(第2回):即戦力の「モバイルプリンタ」を予算1万~3万円で選ぶ
据え置き型のプリンタと異なり、場所にとらわれず、あちこちに持ち歩いて利用できるのがモバイルプリンタの大きな特徴だ。そんなモバイルプリンタの選び方を紹介する本連載の後編では、具体的な製品例を紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「モバイルプリンタ」の選び方(第1回):意外に知らない「モバイルプリンタ」という選択肢
据え置き型のプリンタと異なり、場所にとらわれず、あちこちに持ち歩いて利用できるのがモバイルプリンタの大きな特徴だ。そんなモバイルプリンタの選び方を紹介する本連載の前編では、製品選びの基本ポイントをチェックしていく。SOHO/中小企業に効く「レーザー/LED複合機」の選び方(第2回):即戦力の「レーザー/LED複合機」を利用シーンごとに選んでみた
SOHO/中小企業にとって、プリンタに加えてスキャナ、コピー、FAXといった機能をオールインワンで利用できる複合機は頼もしいパートナーだ。そんなレーザー/LED複合機の選び方を紹介する本連載の第2回は、利用シーンごとのおすすめ製品を紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「レーザー/LED複合機」の選び方(第1回):「レーザー/LED複合機」選びの基本的なポイントとは?
SOHO/中小企業にとって、プリンタに加えてスキャナ、コピー、FAXといった機能をオールインワンで利用できる複合機は頼もしいパートナーだ。そんなレーザー/LED複合機の選び方を紹介する本連載の第1回は、製品選定の基本ポイントをチェックする。SOHO/中小企業に効く「ビジネスインクジェット」の選び方(第4回):即戦力の「ビジネスインクジェットプリンタ」を選んでみた(単機能モデル編)
本体が低価格で省電力などの利点が評価され、近年法人でのシェアを伸ばしつつあるビジネスインクジェットプリンタ。その選び方を提案する本連載の最終回は、印刷機能に絞った単機能モデルのおすすめ製品を紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「ビジネスインクジェット」の選び方(第3回):即戦力の「ビジネスインクジェットプリンタ」を選んでみた(複合機編)
本体が低価格で省電力などの利点が評価され、近年法人でのシェアを伸ばしつつあるビジネスインクジェットプリンタ。その選び方を提案する本連載の第3回は、複合機のおすすめ製品を紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「ビジネスインクジェット」の選び方(第2回):今さら聞けない「ビジネスインクジェット」とページプリンタの違い
本体が低価格で省電力などの利点が評価され、近年法人でのシェアを伸ばしつつあるビジネスインクジェットプリンタ。その選び方を提案する本連載の第2回は、ページプリンタと比べた場合の向き不向きを紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「ビジネスインクジェット」の選び方(第1回):「ビジネスインクジェット」は家庭向けプリンタと何が違うのか?
ページプリンタに比べて低価格で省電力などの利点が評価され、近年法人でのシェアを伸ばしつつあるのがビジネスインクジェットプリンタだ。その選び方を紹介する本連載の第1回目は、製品選びの基本ポイントをチェックしていく。SOHO/中小企業に効く「ページプリンタ」の選び方(第4回):小型ボディで高速出力が頼もしい! 即戦力の「A4ページプリンタ」を選んでみた
オフィス機器の代表格と言える「ページプリンタ」。そんなページプリンタの選び方を提案する本連載の最終回は、A4対応ページプリンタのおすすめ製品を紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「ページプリンタ」の選び方(第3回):やっぱりA4じゃ物足りない? 即戦力の「A3ページプリンタ」を選んでみた
オフィス機器の代表格と言える「ページプリンタ」。そんなページプリンタの選び方を提案する本連載の第3回は、A3対応ページプリンタのおすすめ製品を紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「ページプリンタ」の選び方(第2回):「ページプリンタ」を正しく選ぶためのポイント“7選”
オフィス機器の代表格と言える「ページプリンタ」。そんなページプリンタの選び方を提案する本連載の第2回は、適切な候補機種をリストアップするための7つのポイントについて紹介しよう。SOHO/中小企業に効く「ページプリンタ」の選び方(第1回):「ページプリンタ」選びで“見落としがち”なポイントとは?
ペーパーレス化を推進している企業も少なくないだろうが、まだまだ重要なオフィス機器として使われ続けている「ページプリンタ」。実際、データを紙に印刷する機会は依然として多いだろう。本連載はそんなページプリンタの選び方を紹介する。「PC USER Pro」
SOHO/中小企業に役立つPC、スマートデバイス、周辺機器、データ通信、ソフトウェア、サービスなどの注目情報をお届け! 仕事で使う製品をしっかり選びたい方へ!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.