自宅のNASをDropboxやOneDriveと連携させる:Synologyで始めるNAS入門 第4回(5/5 ページ)
データのバックアップは常日頃からおろそかになりがち。大容量のNASを入手したら、柔軟なスケジュール設定を生かして、バックアップ先および同期先としても活用したい。SynologyのNASなら、PCやスマホのデータ同期はもちろん、DropboxやOneDrive上のデータをPCなしでバックアップすることも可能だ。
クラウドにバックアップする
クラウドへのバックアップも有力な選択肢だ。NASの設置場所とはまったく離れた遠隔地にバックアップすることから、DR(Disaster Recovery=災害対策)としても有効だ。オリジナルとコピーがまとめて失われてしまう可能性が極めて低いのは、外付HDDへのバックアップにはないメリットといえる。
バックアップ先としては複数の候補がある。1つは、さきほども紹介したDropboxやOneDriveなどのオンラインストレージ。一部のフォルダだけをバックアップできれば十分というのであれば、この方法が最もお手軽だ。
「Cloud Sync」はDropbox、OneDriveのほかGoogleドライブ、Boxなど、競合他社のNASと比較しても豊富なオンラインストレージをサポートしているので、バックアップ先を分散させるというのもひとつの手だ。
このほか、NASの「バックアップと複製」で、保管先として「パブリッククラウドのバックアップ先」を選択すれば、Amazon S3やMicrosoft Azureなどを選ぶことができるほか、Amazon Glacierへのデータバックアップを行う「Glacier Backup」というアプリも用意されているので、選択肢は豊富だ。
もっとも、NAS上の全データをクラウドにバックアップするとなると、年間でNASがもう一台買えてしまうほどの費用がかかることもざら。データの重要度や容量、ひんぱんな取り出しが発生するか否かといった特性を見ながら、前述の外付けHDDなどへのバックアップとこれらクラウドへのバックアップを、適宜使い分けるのがおすすめだ。
関連記事
NAS初心者でも簡単! 自宅NASの動画や音楽を外出先で視聴する方法
SynologyのNASには、機能を追加するための専用アプリが用意されており、スマホと連携してNASをよりいっそう活用できる。今回はNASに保存した写真・音楽・動画ファイルを外出先から楽しむためのアプリを紹介しよう。外出先から自宅のNASを活用できる「リモートアクセス機能」はこんなに便利
NASに保存したデータをいつでもどこでも活用したい、そんなNAS初心者に向けて、Synologh NASのリモートアクセス機能を丁寧に解説。実はこんなに簡単だった!NASキット初心者でも簡単! 低予算でホームNASを構築する
複数のPCからアクセスでき、スマホやタブレットとも連携できるNASは、大容量を手軽に使えるメリットもあって人気を博している。今回はSynologyの人気機種「DS215j」を使い、手持ちのドライブをNASとして活用できるようにするまでのプロセスを紹介する。国内で急成長しているSynologyのNASはどこが違う?
急速に成長する新興NASメーカー、Synologyが秋葉原でイベントを実施。国内市場のシェア拡大に乗り出す。“初めてのNAS”にSynologyを選ぶ3つの理由
海外製NASキットの中でも、豊富な機能と使いやすさで国内ユーザーの注目を集めているのがSynologyだ。その魅力を徹底解説。2014年下半期に注目を集めた「NAS」製品
2014年下半期に登場したNASキットからPC USER編集部が注目した製品を選出(PC USER 20周年特別企画)Synology、ハードウェア暗号化機能も備えた中小企業向け2ベイNAS「DS716+」
台湾Synologyは、中小企業向けとなる2ベイNAS「DS716+」を発表。ハードウェアベースでのAES暗号化機能を搭載、ギガビットLANポートも2基備えている。Synology、4Kエンコード機能も備えた2ベイNASサーバ「DiskStation DS216play」など3製品
アスクは、Synology製となる2ベイNASサーバ「DiskStation DS216se」「DiskStation DS216play」、および4ベイNASサーバ「DiskStation DS416」の取り扱いを発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.