11年ぶりに出会った“本格的”Android搭載液タブ XPPen「Magic Drawing Pad」をプロイラストレーターがレビューして分かったアレコレ:ある日のペン・ボード・ガジェット(1/5 ページ)
XPPenのAndroid採用ペンタブレット「Magic Drawing Pad」を、プロイラストレーターのrefeiaさんが試してみました。
こんにちは! refeiaです。
今日は液タブ上位機と同じペンシステムを積んだAndroidタブレットを見ていきましょう。「タブレット端末で絵を描く」という用途においては、長らく“iPadが王様”の時代が続いています。とはいえApple Pencil(第2世代)は静電気式の弱点を微妙に残したまま別売で2万円(Apple Store価格で税込み1万9880円)近くになり、ホバー機能を提供するiPad Proも非常に高価(最安の11インチiPad Proでも税込み12万4800円〜)になってしまいました。
そのような中で現れたのが、画面もペンも液タブ上位機と同等の仕様を盛り込みながら価格を約8万円に抑えた、XPPen「Magic Drawing Pad」です。
価格からはiPadと直接競合するようには見えないですが、もし実用的ならかなりの宝物です。早速チェックしていきましょう。
ペンと画面以外は普通の廉価Androidタブレット
まずは、タブレット端末としてのスペックを見ていきましょう
- OS:Android 12
- SoC:MediaTek MT8771
- メインメモリ:8GB
- ストレージ:256GB+microSD(最大512GB)
- ディスプレイ:12.2型/2160×1440ピクセル(アスペクト比3:2)
- 重量:約599g
基本的には「メモリとストレージに余裕のある、ちょっと前のミドルレンジAndroid」 ぐらいの感覚でいいと思います。「MT8771」は耳慣れないSoCですが、CPUがA76×2+A55×6とのことなので、2020〜2021年ぐらいに展開されたミドルレンジのスマホと似た内容です。
メディア消費や勉強などが主な用途ならば、十分使えると言っていい性能だと思います。クリエイティブ用途には心もとないため、少し価格を上げてでもワンランク上のチップがほしかったところです。
また、自分は詳しくもないし普段はチェックしませんが、この端末は一応……ということでDRM保護レベルも見ておきましたが、本機はWidevine L3でした。動画配信サービスによってはベーシックな画質のみ対応になったりするので、映画やドラマの鑑賞を見込んでいる人は気を付けておくと良いでしょう。
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