5万円台でワコムペンが使えるAndroidタブ「Galaxy Tab S6 Lite」をイラストレーターが冷静に評価する(1/4 ページ)
イラストレーターのrefeiaさんが、最新Androidタブ「Galaxy Tab S6 Lite」を試してみました。結果はいかに?
こんにちは! refeiaです。
今回は「安くて、ペンが良く絵も描けて、日常にも勉強にも使いやすいAndroidタブレット」という、存在しないはずのデバイスの話をしようと思います。
「安くて良いペンがあって」といえば、数年前は迷いなく無印iPadを挙げられました。本体とApple Pencilを両方買っても4万円台だったからです。ですが今は、安価な一世代前の第9世代iPadでも本体価格が4万9800円、Apple Pencilも1万4880円(いずれも税込み、以下同様)に値上がりしてしまいました。現行の第10世代iPadはさらに高額(6万8800円〜)で、Pencilの接続仕様もUSB Type-C変換アダプターを使うなど不自然で、ペンを重視した用途には気持ちよく選べません。
かといってAndroidタブレットはそもそも、お絵かき用途のイメージが薄く、ペンがちゃん使える製品もまれです。そして、サムスン電子ジャパンの「Galaxy Tab S8」シリーズはペンも性能も優れているものの、高額なモデルしかないために間口が広いとは言えない状況が続いていました。そこに現れたのが「Galaxy Tab S6 Lite」です。
一点を除いて「普通」のミドルレンジ帯タブレット
Galaxy Tab S6 Liteは名前の通り、サムスンの上位機を示すSシリーズの、廉価版という位置付けです。スペックは
- 液晶ディスプレイ:10.4型(2000×1200ピクセル)
- SoC:Snapdragon 732G(1.8GHz〜2.3GHz)
- メインメモリ:4GB
- ストレージ:64GB
- インタフェース:イヤフォンジャック/microSDメモリーカードスロット搭載
と、少し前のミドルレンジ帯のスマホぐらいになります。原稿執筆時の実勢価格は5万円台前半で、セールでは4万円台も見かけます。
特筆すべきは、ペンが付属することです。しかも、付属の「Sペン」はどうでもいいオマケのペンではなく、ワコムの電磁気センサーを採用した高性能なペンです。
タブレット端末のペンは、タッチセンサーでそのままペンを検知する静電気センサー式がコストの面で有利で、普通はこちらが採用されます。対して、電磁気センサー式は液タブでは一般的ですが、タブレット端末では追加のハードウエアを本体に組み込むためにコスト増になります。サムスンのSペンは以前から、ワコムの電磁気センサーを採用しています。
リーズナブルなWacom Oneペンも使える
本機は、公式には出来るとは書かれていませんが、実は液タブ「Wacom One」用のペンが使えます。そして実勢価格が約4000円と、ちゃんとしたペンとしては非常にリーズナブルです。「あくまで自分の判断と責任の上で」ですが、付属のペンをなくしたときや、予備に持っておくのには良い選択肢になるでしょう。
自分も以前買ったGalaxy Tab S8+用に持っていて、家では主にこちらを使っています。Sペンとの書き味の違いは後の描画テストでチェックしますね。
それでは早速、付属のSペンを試してみましょう。
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