iPad Proを超えるお絵描き端末!? 「Galaxy Tab S8 Ultra」レビュー:ある日のペン・ボード・ガジェット(1/5 ページ)
イラストレーターのrefeiaさんの新連載がスタートです! 初回はサムスン電子ジャパンのAndroidタブレット「Galaxy Tab S8 Ultra」を見ていきます。
こんにちは!イラストレーターのrefeiaです。
今回から「連載」になります。少し気軽なトピックを扱ったりしながら、まばらになりがちだった記事の頻度をほどほどに保てるといいなと思っています。
新連載スタート!
本連載「ある日のペン・ボード・ガジェット」は、イラストレーターのrefeiaさんが今気になるお絵描きデバイスやトレンドをちょっとナナメに、時にはシッカリとチェックしていきます。
さて、連載の最初は、サムスン電子ジャパンから!
はじめに
今回は6月にサムスン電子ジャパンから発売されたAndroidタブレット「Galaxy Tab S8 Ultra」を見て行きましょう。本機は絵師なら思わず注目してしまう特徴をいくつも持っています。そのポイントを簡潔に挙げると……
- 14.6型で有機ELの大画面
- ワコムのペン技術
- ハイエンドSoCと大容量メインメモリ
- フル機能の「CLIP STUIDO PAINT」付き(初回限定6カ月間無料)
です。どうでしょう、興味がわいてきましたか? 実は先代のGalaxy Tab S7シリーズも似た強みを持っていましたが、日本国内には投入されませんでした。そして、Galaxy Tab S8シリーズではその強みがさらにパワーアップして、国内発売されています。早速、記事で詳しく見て行こうと思います。それではよろしくお願いします!
Galaxy Tab S8 Ultraの概要
まず本機の特徴を詳しく見ておきたいのですが、このモデルは機能や性能の魅力を挙げていくとあまりにも多すぎます。そこで、一般的な用途での魅力も気になる人は、他のレビューや公式サイトを参照してもらうとして、この記事ではお絵描きデバイスとしての特徴を中心に書いていこうと思います。
やはり最初は、ワコムのペン技術です。本体に付属する「Sペン」はワコムの液タブと同様、電磁気方式のペンとセンサーを採用しています。多くのペン付きタブレット端末は、タッチパネルの静電気センサーを流用して座標検出する場合が多いですが、それらとは一線を画したこだわりです。
SoC(System on a Chip)には2022年のハイエンドスマホと同様のSnapdragon 8 Gen 1と、12GBのメインメモリを搭載しています。イラスト用途はメモリを大量に食いやすいですが、12GBぐらいあると手の込んだ制作でも安心して利用できると思います。14.6型の大画面もタブレット端末としては他では得難い大きさです。
そして、「CLIP STUIDO PAINT for Galaxy」がインストールされています。試用や無料期間の後はライセンス費用が必要ではありますが、PC版と同様の描画性能と大量の便利機能を使用できます。Androidは、クリエイティブ用途にはアプリがネックになりがちですが、フル機能のCLIP STUDIO PAINTが使えるのは心強いです。
記事執筆時点において、Amazonにおけるこのモデルの販売価格は税込み14万1800円です。安い価格ではないですが、ハイエンドスマホは20万円に迫り、iPadシリーズは値上げ、Apple Pencilも2万円に迫る値段になっている昨今です。このスペックで高性能なペンが付属して14万円ちょっとというのは、割安にすら感じます。
また、下位モデルとして12.4型の「Galaxy Tab S8+」(同11万5500円)も販売されています。大きさや価格がよりマイルドなので、Galaxy Tab S8+の方が合う人も多そうですね。
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