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AMDが次世代デスクトップCPU計画を公開 開発コード名は「Summit Ridge」CES 2016(2/2 ページ)

CES 2016でAMDが次世代デスクトッププラットフォームのロードマップを初公開。次世代アーキテクチャ“Zen”を採用する次期デスクトップCPUの開発コード名が明らかになった。「Polaris GPU」の実働デモも。

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次世代アーキテクチャGPU「Polaris」の動作デモも一般公開

 一方、グラフィックス製品では、同社が2016年半ばに市場投入を計画している次世代アーキテクチャGPU“Polaris”(ポラリス)の動作デモが、初めて一般に公開した。

 Poarisアーキテクチャを採用する初のGPUは、モバイルおよびメインストリームデスクトップ向けとして、GLOBAL FOUNDRIESの14nm FinFETプロセスを採用して製造され、大幅省電力性アップを果たす。

 デモでは、Intel Core i7-4790Kをベースとしたシステムにおいて「STAR WARS BATTLE FRONT」を1080pのミディアムセッティングで動作させ、Polaris GPUとGeForce GTX 950のシステム消費電力を比較。Polarisベースのシステムが90ワット弱でゲームプレイができるのに対し、GeForce GTX 950では150ワット前後のシステム消費電力を必要とすると、その省電力性をアピールした。

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Polarisの実働デモ。右がPolaris搭載システム、左がGeForce GTX 950搭載システム
動作中のシステム消費電力

 また、AMDブースではRazerがCESで発表した外付けGPUボックス「Razer Core」の実働デモを披露した。

 ノートPCのThunderbolt 3インタフェースを利用して、最大375ワットの2スロットサイズのグラフィックスカードを拡張できるRazer Coreは、第6世代Coreプロセッサを採用する12.5型IGZO液晶(3840×2160ピクセル)を搭載した「Razer Blade Stealth」のアクセサリとして発売され、ユーザーが自分好みのグラフィックスカードを拡張できるようになると説明する。

 同種の製品開発では、10年以上前のATI Technoligies時代から、“Lasso”の開発コードネームで外付けGPUボックスの開発をスタートさせ、何度か製品化も試みてきたが、決定打を打ち出せないでいた。

 そこで今回はIntelと協業し、Thunderbolt 3のPCI Express 3.0 x4インタフェースを利用することで、4GB/秒の帯域を確保。「AMD XConnect Technology」と呼ぶ技術を用い、外付けGPUボックスのホットプラグもサポートしている。

 同社でデスクトップグラフィックス製品のプロダクトマネージャを務めるRobert Hallock氏は「現状では、同GPUボックスでサポートできるGPUは、AMD製品だけだ」とアピールしていた(ただし、RazerはNVIDIA GPUもサポート予定であると表明している)。

Intel、AMD、Razerが共同開発したという外付けGPUボックス「Razer Core」
Thunderbolt 3のPCI Express 3.0 x4インタフェースを利用する
外付けGPUの接続用ソフトウェアスタックとして、AMDはXConnect Technlogyを開発。ホットプラグにも対応する
実際にいくつかのゲームを自由にプレイさせるデモも行われた
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