「New XPS 12 2-in-1」徹底検証 驚きを与える4Kディスプレイが魅力の“2in1”タブレット:デルが提示する2in1の答え(5/5 ページ)
デルの「XPS」シリーズに、4Kディスプレイを搭載する2in1「New XPS 12 2-in-1」が登場した。キックスタンド付きのFolioスリムキーボードや、最新の第6世代Core Mプロセッサ、USB 3.1 Type-C/Thunderbolt 3など、最新スペックを多数搭載するモンスタータブレットの中身を検証しよう。
ファンレスだが放熱性能も問題なし
公称のバッテリー容量は30ワットアワーだが、バッテリーリポートコマンドで見たバッテリー容量は、デザイン容量が28.5ワットアワー、フルチャージ容量が約27ワットアワーと若干少なめであった。
バッテリー駆動時間は「bbench 1.01」を使い、無線LANで常時接続、60秒間隔でのWebサイト表示、10秒間隔でのテキスト入力を行う設定で計測した。電源プランは「バランス」で、バッテリー駆動時のディスプレイの輝度は40%で固定する。
結果は、バッテリー残量5%になるまで3時間54分動作した。さすがに4K表示の高輝度ディスプレイを搭載するだけに、長時間駆動とはいかないようだ。輝度40%でもかなり明るいため、少し輝度を下げてやることで少し長く使うことはできるだろう。
ファンレス設計のため、ファンの音はしない。Webブラウズやオフィスアプリなどを利用する分には気になるような発熱はないが、高負荷をかけ続けると裏面上部中央を中心に裏面全体が暖かくなってくる。FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(DX9、1280×720、ノートPC標準)を15分ループさせた後の温度は最大で39.5℃(室温20℃)だった。手持ちでこのような高い負荷を続けることはあまりないと思われるので普段使いでは問題ないだろう。
パフォーマンスの持続性についてもチェックした。FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(DX9、1280×720、ノートPC標準)を30分ループさせた後、すぐに実行した3DMark/SkyDiverを2回連続で実行してスコアを確認してみたが、ともに平常時と変わらないスコアであった。無理なくファンレス運用を実現できているといえる。
先進性が魅力のバランス型タブレット
XPS12 2in1の魅力は、何と言っても先進性のあるスペックとFolioスリムキーボードによるシステマティックな運用が可能な点にある。
4K表示に対応した液晶ディスプレイの魅力は突出しており、輝度や色域の測定結果も非常に良好だった。USB 3.1 Type-C/Thunderbolt 3という将来有望な先進インタフェースを2基搭載しており、今後続々と登場してくるであろうUSB Type-C対応周辺機器の魅力もいちはやく体感することができるはずだ。
扱いやすいファンレス設計で、かつ高レスポンスで生産性を損なわないパフォーマンスを備えている点も見逃せない。第6世代Core Mプロセッサを採用したこともそうだが、メモリ8GB、SSD256GBと、ビジネスユースならメインでもきっちり使える基本スペックにしてきたことは日本のユーザーの志向にフィットしていると感じる。
もちろん、見た目だけでなく触感、質感にも優れたボディーも魅力だ。Folioキーボードもそのイメージを損なうことのない上質感があり、スタンドとしてもキーボードとしても機能は優れている。
Folioキーボードの重さやバッテリー駆動時間には課題が残るが、それを差し引いても欲しいと思わせる魅力、他の製品にはない独自の付加価値にあふれている。デルの直販サイトにおける販売価格は17万2778円(税込)だ。タブレットとしては高価な部類に入るが、それに見合うだけの価値はある製品だ。
New XPS 12 2-in-1の主な仕様 | |
---|---|
製品名 | XPS12 2in1 |
メーカー | デル |
OS | 64bit版Windows 10 Home |
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約291×193×8ミリ約291×198×16~25ミリ(キーボード装着時) |
本体重量(実測値) | 約790グラム(700グラム) |
キーボード装着時の重量 | 約1270グラム(1385グラム) |
画面サイズ(液晶方式) | 12.5型ワイド(IPS) |
アスペクト比 | 16:9 |
タッチパネル | 静電容量式(10点マルチタッチ対応) |
デジタイザ | ─ |
ディスプレイ解像度 | 3840×2160ピクセル(約352ppi) |
CPU(コア数/スレッド数) | Core m5-6Y57(2/4) |
動作周波数(最大) | 1.5GHz(2.8GHz) |
チップセット | CPU内蔵 |
vPro | ─ |
グラフィックス | Intel Iris Graphics 515 |
メモリ | 8GB |
メモリチャンネル数 | デュアルチャンネル |
メモリスロット(空きスロット数) | オンボード(0) |
ストレージ(評価機実装) | 256GB(SAMSUNG PM871 M.2 2280 256GB) |
ストレージフォームファクタ | M.2 |
ストレージ接続インタフェース | Serial ATA 6Gb/秒 |
光学ドライブ | ─ |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(Intel Dual Band Wireless-AC 8260) |
Bluetooth | Bluetooth v4.1 |
NFC | ─ |
センサー | ─ |
有線LAN | ─ |
ワイヤレスWAN | ─ |
キーボード | 日本語84キー(Folioスリムキーボード) |
キートップ仕様・形状 | アイソレーション |
キーピッチ | 約19×約18ミリ |
キーストローク | 非公開 |
ポインティングデバイス | クリックパッド |
主なインタフェース | USB 3.1 Gen.2 Type-C/Thunderbolt 3兼用×2(1基は電源オフチャージ対応)、ヘッドセット端子、Webカメラ(フロント500万画素/リア800万画素) |
メモリーカードスロット | microSDメモリーカード(SDXC対応) |
SIMカードスロット | ─ |
その他カードスロット | ─ |
スピーカー(音質補正ソフトウェア) | ステレオ(Waves MAXX Audio) |
マイク | デュアル |
指紋センサー | ─ |
セキュリティチップ | ─ |
セキュリティロックポート | ─ |
バッテリー動作時間 | 非公開 |
バッテリー仕様 | 30ワットアワー(公称値) |
ACアダプタ実測サイズ | 55×68×22ミリ(幅×奥行き×高さ)突起部のぞく |
ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) | 132グラム/228グラム |
ACアダプタ出力仕様 | 30W(12/15/20ボルト、1.5/2アンペア) |
ACアダプタ対応電圧 | 100~240ボルト(50/60Hz) |
DC端子形状 | USB Type-C |
プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側) | 3ピン |
防水/防滴 | ─ |
カラーバリエーション | ブラック |
オフィススイート | BTOで対応 |
価格 | 15万9980円 |
発売日 | 2016年1月19日 |
関連キーワード
Dell XPS | Thunderbolt | Adobe RGB | Skylake | 4Kディスプレイ | Windows 10
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