「New XPS 13」徹底検証 未来を先取りした狭額モバイルノートPC:理想のクラムシェル(1/5 ページ)
狭額縁デザインで人気を集めた「XPS 13」が、美しい見た目はそのままに新色ゴールドを追加、さらに第6世代Coreプロセッサー「Skylake」を搭載し、さらなる進化を果たした。前世代機に比べてパフォーマンスはどのくらい向上したのか、詳しく検証しよう。
ココが「○」 |
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・超狭額縁、高解像度ディスプレイ |
・最新CPUとPCI Express SSDを搭載 |
・約18時間駆動のロングバッテリー |
・Thunderbolt 3を搭載 |
ココが「×」 |
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・ディスプレイの選択肢が少ない |
・ディスプレイ出力がThunderbolt 3のみ |
・Webカメラの位置が変則的 |
先進スペックに生まれ変わった“狭額縁デザイン”のモバイルノート
デルの「XPS 13」は、同社が「Infinity Edgeディスプレイ」と呼ぶ狭額縁デザインの13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPCだ。液晶ディスプレイの額縁を極限まで切り詰めることで、新感覚のビジュアル体験とフットプリントの削減を実現しており、13型クラスの画面を搭載したノートPCとして「世界最小」をうたう。
10月に発表された最新モデル「New XPS 13」は、その世界最小ボディを引き継ぎつつシステムを一新。第6世代Coreプロセッサー(開発コード名:Skylake)、Thunderbolt 3(USB Type-C兼用)インタフェースを採用し、上位モデルにはPCI Express接続SSDを搭載するなど、先進的な内容に生まれ変わっている。
また、カラーバリエーションとして、従来のシルバーに加えて新たにゴールドが加わった。液晶ディスプレイはフルHDとQHD+タッチパネルの2種類が用意される。デルの直販サイトでは、基本スペックと液晶ディスプレイ、ボディカラーなどが異なる12種類のパッケージが販売されている。今回はその最上位となる「プラチナ・QHD+タッチパネル・ゴールド」の評価機を入手した。性能や液晶ディスプレイの品質などを検証していこう。
Infinity Edgeディスプレイがもたらす新感覚のビジュアル体験
XPS 13の最大の特徴は、「Infinity Edgeディスプレイ」と呼ばれる狭額縁デザインを採用した液晶ディスプレイだ。液晶ベゼルの幅を5.2ミリと極限まで切り詰めているため、トップカバーを開いた状態ではほぼ全面が画面となる。
サイズは13.3型ワイドで、QHD+(3200×1800ピクセル)のタッチパネル搭載仕様とフルHD(1920×1080ピクセル)のアンチグレア仕様の2種類が用意されている。評価機は前者だ。
13.3型で3200×1800ピクセルということは、画素密度では約276ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)となる。15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル(約221ppi)を超え、Surface Pro 4(約267ppi)をも上回る。狭額縁デザインに加えてこの高精細表示のインパクトは抜群で、他のノートPCやタブレットにはない新感覚のビジュアル体験といってもよいだろう。
この液晶ディスプレイは、視認性も良好だ。液晶の配向方式はIPS方式を採用しており、上下左右とも視野角は広く、輝度も明るい。表面はグレア仕上げのため、照明などは比較的映り込みやすい点は好みが分かれるだろう。ヒンジの角度は約143度まで開く。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を利用して実測した結果は、色温度が7497K、輝度426カンデラ/平方メートル、sRGBカバー率96.3%(面積比96.8%)だった。キャリブレーション結果の補正カーブを見ると完全ではないものの標準の色味にも大きなクセはみられない。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」で計測して作成したICCプロファイルをPhonon氏制作の色度図作成ソフト「Color AC」で表示した。点線がsRGBの色域、実線がXPS 13の色域だ。ほぼ重なっており、sRGBカバー率を算出すると96.3%と高かった
エックスライトのカラーキャリブレーションソフト「i1 Profiler」で出力したキャリブレーション結果のグラフ。RGBの線はほぼ重なっているが、3色とも中間部から暗部にかけてはやや出力が下に、明部では出力が上に補正された
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