レビュー

ビジネスの現場でも“狭額縁”で差をつける! デルの新「Latitude 13 7000」を検証するCore M搭載(3/3 ページ)

ディスプレイのベゼルがほとんどない“狭額縁”デザインが高い評価を受けているデルのNew XPSシリーズだが、そのコンセプトを受け継いだマシンがビジネス向けモデルの「Latitude」にも追加された。

前のページへ |       

バッテリー駆動時間、放熱性

 Webブラウズとテキスト入力を想定したBBench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測では、満充電から残り6%で休止状態に入るまで、8時間23分動作した。公称値10時間に及ばないものの優秀な駆動時間であり、十分実用的に使えるスタミナを備えている。また、検証機のバッテリー容量は34Whrであったが、43Whrタイプも用意されているのでさらに駆動時間を延ばすことも可能だ。

 今回は、バッテリー残6%の休止状態からも充電状況も確認した。結果は、フル充電までは、2時間37分掛かったものの、バッテリー充電90%までならばわずか95分でチャージができた。この急速充電機能はありがたい。なお、HWiNFO64によればSamsung SDI製でデザイン容量は33995mWhであった。

 次に、FINAL FANTASY XIVのベンチマークを2回以上回し高負荷時の発熱を確認した。ハードウェア情報ツールHWiNFO64によると、CPUパッケージの最高温度は59度、Core m5-6Y57のTjunctionの100度までかなり余裕がある。また、動作中の発熱もほとんど気にならない。本体中央部に多少の熱(キーボード中央部で最高37.3度、底面中央部で最高42.6度)が上昇するものの、最も手が触れるパームレスト周辺までは気になる熱は伝わってこない。

advertisement

 Latitude 13 7370が搭載するCore m5は、パフォーマンスが控えめな一方、省電力の面でメリットがあり、バッテリー駆動時間、静音性、放熱性については満足できるテスト結果が得られた。

 静音性も簡易測定では計測できないほど優秀だ。ファンレス設計なのでアイドル時はもちろん、高負荷時も極めて静音であった。


キーボード上面の温度

本体底面の温度

ベンチマークテストの概要

  • バッテリー駆動時間テスト
    1. BBench 1.01

※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量6%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測。さらに休止後すぐさまACアダプターを接続し、再起動を行い充電を確認した。

  • 発熱テスト
    • 放射温度計でボディー表面温度を実測(室温24.1度)

まとめ

 Latitude 13 7370は、同社ビジネスノートのフラッグシップらしく、高次元でバランスがとれたモバイルPCであった。以前からビジネスノートPCに求めらてきた、セキュリティや堅牢性、パフォーマンスや操作性、メンテナンス性、サポートといった基本要素は軽々とクリア。さらに、どちらかというとコンシューマ製品で重要視されてきた、優れたデザイン性や薄型・軽量のコンパクトボディーが、MIL-STD 810G規格をクリアするといった高い耐久性を確保しながら両立している。

 冒頭述べたが、デルの直販サイトではビジネスモデルであっても個人の購入が可能だ。企業名の入力欄に「個人」と記入すればOKだ。また、細かいところだがビジネスモデルにつきPCリサイクルラベルの添付がないが、同社に確認したところ個人利用であれば将来不要になった際の無償回収に対応するという。記事執筆時点では、一時的に直販Webサイトでエントリーモデルの構成が選択できなくなっているが、予算さえ都合つけばモバイルPCの購入候補に挙げたいPCだ。

今回テストしたLatitude 13 7000のデバイスマネージャ画面

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.