レビュー

1万円でタイプライター気分にひたる 変態配列メカニカルキーボード「KFK51N」レビューちょっと気になる入力デバイス(2/3 ページ)

恵安から発売された1万円のタイプライター風キーボードをじっくりねっとりレビューする。

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 いくら「見た目が売り」の製品とはいえ、本機はあくまでもキーボード。人がPCと対話する上で最も重要なデバイスの1つであり、その使い勝手は作業効率に直結する。次は使い勝手の側面から、この製品を見てみよう。

機能はほぼ「全部入り」

 本機は廉価ながらも、キーのバックライトや着脱可能なUSBケーブル、キーリピート速度(キーを押し続けた時の連続入力速度)の調整や、CtrlキーとCapsLockキーの入れ替え機能など、多種多様な機能が搭載されている。また、本機にはファンクションキーが搭載されていないが、「Fn」キーと数字キーを同時押しすることで入力することが可能だ。

暗闇でバックライトをつけたところ(左:輝度最大、右:輝度最小)。キーキャップ自体が光を透過するようになっていないので、あまり意味はないかもしれない……

このDIPスイッチでキーのスワップを設定できる

マルチメディア機能など、キーに小さく書かれている機能はFnキーとの同時押しで使用できる

キースイッチ「Kailh茶軸」の感触は?

 本機は、ダイヤテックのメカニカルキーボードである「Majestouch」シリーズで採用されている独ZF Electronics製メカニカルキースイッチ「Cherry MX」ではなく、中国Kaihua Electronics製のメカニカルキースイッチを採用している。

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 本機に採用されているのは「Kailh茶軸」と呼ばれるもので、「Cherry MX 茶軸」と似た感触を持つスイッチだ。このスイッチはいわゆる「Cherry MX クローン」なスイッチであり、Cherry MXスイッチとほぼ完全な互換性がある。

 後発の廉価なクローンスイッチということで、Cherry MXに劣るものと思われがちだが、使用感において劣る部分は全く感じられなかった。もっとも長期間の使用をしたわけではないので、耐久性の評価が下せないのはご了承頂きたい。


中国Kailh社製メカニカルキースイッチ。使用感で劣る部分は感じられなかった

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