左利き絵師にピッタリな18ボタン搭載マウス:なんだか“ボタンがたくさんある”ヤツを試してみよう(3/3 ページ)
ゲーミングマウスを「右手用デバイス」として使ってみました。
左利き絵描きに最適の右手用デバイスに!
私が考えた用途はこうでした。「左利きのペンタブ使いにとって、右手で多くのショートカットを扱えるというのは、神デバイスなのでは――」と。
「右手用デバイス」というのは、利き手が左手の人にとっての「左手用デバイス」のことです。
右手でペンを持ったまま左手でさまざまなショートカットを操作できるゲーミングキーパッドなどの入力補助デバイスがこのように呼ばれているのですが、逆に右手用のキーパッドはほとんどなく、左利きの絵描きは独立したテンキーにキー割り当てをする程度しか右手でマクロ・ショートカットを操作する方法はありませんでした。
そこで、「このマウスからマウスポインティングの機能をなくせばマクロボタンだけの右手用デバイスになるのでは?」と、自分自身左利きで、下手ながら絵を描く私は考えたのでした。ちなみになぜポインティング機能をなくすかというと、不意にマウスを動かしてしまった時にペンの描画と干渉してしまうからです。
ここではワコムの「Bamboo Pad」と組み合わせて使ってみます。
肝心のボタンへの設定です。お絵描きはもちろん、それ以外でも多くの場面で使う「Ctrl+Z」を専用アプリで設定してみました。
画面を見ると分かりますが、設定できるのはキーの同時押しだけではなく、キーを押した順、離した順に好きなだけシーケンスとして設定できます。
作成したマクロを各キーに割り当てていきます。実は「Fireボタン」にも機能を割り当てることができるのですが、左クリックと混乱するのを避けてここでは触っていません。
実際に描いてみた
ボタンの設定を終えて、実際にお絵描きをしてみた最初の感想は「どのボタンにどの機能を割り当てたか分からない……」ということでした。よく考えてみれば、12個ものボタンと機能が頭の中ですぐに一致するはずがありません。幸い、普段から2画面ディスプレイで作業をしていたので、サブディスプレイで機能割り当てのスクリーンショットを表示し、ボタンの機能を確認しながら作業することになりました。
絵描き用に割り当てた機能はCtrl+Zのほか、「ブラシ」「消しゴム」「レイヤー追加」「下のレイヤーと統合」「ブラシを大きく」「ブラシを小さく」「画面反転」の8つです。
今回お絵描きソフトに無料のフリーソフト「MediBang Paint Pro」を用いたためそれ用の設定となっていますが、もちろん「Photoshop」「SAI」「CLIP STUDIO PAINT」などでもショートカットキーで動く機能は同様に設定できます。
実際に描いてみて、使う頻度が高かったのはCtrl+Z、ブラシ、消しゴム、レイヤー追加、下のレイヤーと統合の5つでした。
前者3つはもちろんですが、「レイヤー追加」と「レイヤー統合」をショートカットで扱えると線画をペン入れする時にとても便利です。
まず新しいレイヤー上で線を元気よく引きます。今までと同じレイヤーに線を描いてしまうと、既存の線との交点の修正が大変になりますが、レイヤーを別にすることで交点もきれいに修正できます。
修正が終わったら下のレイヤーと統合、新しい線を描くためまたレイヤーを追加して……というサイクルでさくさく線画を描いていけます。
ところで、Bamboo Padは指先でのタッチにも反応するため、タッチパッドとしても使えます。しかし、2画面のディスプレイ全体を操作するのにタッチパッド方式だと指が結構疲れてしまいます。「やっぱりペンタブとは別にポインティングデバイスが欲しいなあ……」と思ったので、ロジクールのトラックボールを左に置いてみました。
絵面がなかなか特殊な感じになりましたが、これはこれで操作は快適です。両手がマウスとトラックボールに置かれるので重心のバランスも取れます。
実際にお絵描きに使ってみて、「右手用デバイスとしての多ボタンマウス」はありだと思いました。左利きかつPCで絵を描く人(少数かとは思いますが……)におすすめできる使い方です。
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