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エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 組立・セットアップ編2017年春はこれを買う!(1)(5/5 ページ)

各社が発売している2ベイのNASキット4製品を用意し、セットアップから実際の使い勝手に至るまで、スペック表だけでは分からない違いを徹底比較。第1回は「組み立て」および「セットアップ」のポイントをチェックする。

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ASUSTOR「AS3102T」のセットアップ方法

 同社Webサイトにアクセスし、「コントロールセンターユーティリティー」をダウンロードしてPCにインストール。起動してスキャンすると対象のNASが表示されるので、画面の案内に従っていくだけで、ソフトウェアのダウンロードからインストール、設定まで全ての作業が完了する。所要時間は10分程度。

 手順はSynologyに酷似しているが、コントロールセンターユーティリティーのダウンロードとインストールが必要な分だけ手間が掛かる。全体的な分かりやすさについて遜色はない。5点満点で4点。


まずはASUSTORのサイトにアクセスし、「コントロールセンターユーティリティー」をダウンロードする

ダウンロードが完了したらセットアップを実行する

セットアップが完了して起動すると、画面上に本製品が表示されているのでダブルクリックする

ブラウザが起動し「ようこそ」画面が表示されるので「ワンクリックセットアップ」をクリック

まずはNASの名前と管理者パスワードを入力し、データストレージ要件で「バランスが取れている」を選択して「次へ」をクリック。ちなみに管理者名は「admin」で固定されており、無効化もできない

初期化が実行されるのでしばらく待つ

NASの利用登録画面が表示される。ここでASUSTOR IDを取得しておくことで外出先からのアクセスも可能になるのでここで登録しておこう

必要事項を入力して次へと進む

登録完了。「スタート」をクリックする

NASのホーム画面が表示された。この時点でNAS内に作成された共有フォルダに、PCからデータを書き込めるようになっているはずだ

アイ・オー・データ機器「HDL2-AA0/E」のセットアップ方法

 同社Webサイトにアクセスし、製品本体背面のシールに書かれたシリアルナンバーを入力してファームウェアをダウンロード。その後ダウンロードしたファイルを解凍して生成された2つのファイルを別途用意したUSBメモリにコピーし、本体全面のUSBポートに挿入した状態で電源を入れることで、ファームウェアがインストールされる(所要時間はおよそ5分)。

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 終了すると電源が自動的に切れるのでLANケーブルを接続して再起動し、ブラウザからログインして初期設定ののちユーザーを追加、共有フォルダへのアクセス権限を追加して初めて書き込みが行えるようになる。所要時間の長さ、煩雑さともに他の3製品の比ではなく、またUSBメモリも自前で用意する必要があるなど、あらゆる点で改良の余地がある。5点満点で1点。


まずは同社サイトの「サポートライブラリ」にアクセスしてソフトウェアを検索する

ダウンロードにあたっては製品のシリアルナンバーの入力が必要

シリアルナンバーは本体背面のシールにのみ書かれており、これを転記する必要がある

ダウンロードが終わったらファイルを実行し、生成された2つのファイルをUSBメモリにコピーする。なおUSBメモリは付属しておらず、自前で用意する必要がある

USBメモリを本体前面のUSBポートに挿入する

NAS本体の電源を入れると、LEDがオレンジに点滅し、ソフトウェアのインストールが行われる。約5分のインストールが終わるとNASの電源が自動的にオフになる

エクスプローラの「ネットワーク」→「記憶域」に本製品が表示されているのでダブルクリックする

ブラウザで「かんたんセットアップ」のメニューが表示されるので「セットアップスタート」をクリックし「LANDISK コネクト」をインストールする

エクスプローラに戻ると左エリアに「LAN DISK」が表示されているので、その中から本製品を探し、右クリックから「設定画面を開く」をクリック

ログイン画面が表示される。管理者パスワードには何も入力せずに「ログイン」をクリックしてログインする

管理者パスワードの設定を行う

初期設定画面が表示される。内容を確認したのち「初期設定を保存する」をクリックして設定を完了する

次にユーザーを作成する。ホーム画面から「ユーザー&グループ」を開く

「ユーザー」を開く

「追加」を開く。画面遷移の数は非常に多い

ユーザー名、パスワードを入力して「追加」をクリックする

続いてユーザーに共有フォルダの読み書き権限を追加する。ホーム画面に戻り「共有」を開く

「フォルダ」を開く

「一覧」を開く

今回は「disk1」フォルダに書き込みを行いたいので、disk1の「変更」をクリック

「禁止ユーザー」に含まれているユーザー「pcuser」を選択し「読み書きユーザー」に移動させる

「pcuser」が「読み書きユーザー」に追加された。以上で共有フォルダ「disk1」に、ユーザー「pcuser」がデータを書き込めるようになった

組み立て・セットアップ編の総評

 Synology、QNAP、ASUSTORの3製品はデスクトップを模したウェブインタフェース画面を採用しており、インストール手順も酷似しているが、PC側にソフトウェアをインストールしなくとも全ての操作を完結させられるSynologyに一日の長がある。

 アイ・オーは手順の煩雑さもさることながら、操作を間違った際にそのことを知る手段がLEDしかないのも難点で、PCのスキル以前に相当な忍耐力を必要とされる。

→・第2回:エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 読み書き速度・駆動音・バックアップ設定編

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