レビュー

エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 読み書き速度・駆動音・バックアップ設定編2017年春はこれを買う!(2)(4/6 ページ)

各社から発売されている2ベイのNASキット4製品を用意し、セットアップから実際の使い勝手に至るまで、スペック表だけでは分からない違いを徹底比較。第2回は「読み書き速度」「駆動音」「バックアップ設定」の3つのポイントをチェックする。

ASUSTOR「AS3102T」の動作音

 通常時は30dB後半と控えめだが、HDDへのアクセス時は50dB前半にまで跳ね上がる。構造的にHDDのシーク音が外部に響きやすいようで、静かな時とそうでない時の差は他製品に比べると大きい。深夜の時間帯にスケジュールバックアップを設定していると、就寝中にシーク音が耳障りに感じる場合も多そうだ。5点満点で3点。

アイ・オー・データ機器「HDL2-AA0/E」の動作音

 通常時は30dB後半で、HDDへのアクセス時も40dB前半にとどまるなど、他の製品に比べて静粛性は極めて高い。HDDの裏面を向かい合わせに本体に組み込む構造が、防音上有利に働いている可能性がある。5点満点で5点。起動時にやや騒々しいのがネック。

読み書き速度・駆動音の総評

 NASはファームウェアの更新やバックアップのスケジュール設定などで、ユーザーが操作していなくともディスクへのアクセスが発生することがある。そのため寝室に設置する場合は、不意にHDDアクセスが発生することを想定し、通常時が多少騒々しくてもアクセス時との騒音の差が少ない製品を選んだほうが気になりにくい。

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 ただし、これは電源を常時オンにしておく場合の話で、利用時のみオンにする運用であれば、こうした点は考慮しなくてもよいことになる。今回の結果だけ見るとアイ・オーの製品が有利だが、それ以外の3製品からチョイスする場合は、製品の設置場所や運用方法、また省電力設定なども踏まえて判断したい。

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