スキマ時間で英語が身に付く? カシオの「デジタル英会話学習機」を試す(3/3 ページ)
通勤・通学などのスキマ時間を使って、紙の教材やスマホアプリで英語を学んでいる人は多いが、こんな専用ガジェットがあるのをご存じだろうか。今回はカシオが発売した最新モデルを実際に試してみた。
実用性重視で完成度の高い製品
以上、ざっと使ってみたが、スキマ時間を使って業務で使う英会話をマスターしたい人向けの実用性重視の製品として、完成度は高い。1万円程度で購入できることもあり、気軽に買って試すにはぴったりだ。
ハードウェア的に改善を望みたい点としては、画面の情報量をもう少し増やしてほしいこと、電源の残量表示がほしいこと、後は電源ボタンだけは誤動作防止のためにスライドボタンにするなどの対策がほしいことだろうか。
約16ミリという厚みが気になるかもしれないが、本製品は画面を見ながら音声を聴く学習方法が主であり、ポケットに入れずに常時片手に持って使うことになるため、厚みはそれほど問題にならないというのが率直な感想だ。
注意したいのは、本製品に収録されているのはあくまで暗記のためのコンテンツであることだ。本製品は1画面に表示できる情報量も少なく、また検索機能もないので、実際に英語で接客する必要が生じた際に、本製品を片手に例文あるいは単語を探すといった使い方には向かない。そこを勘違いすると、この製品は使えない、ということになりかねない。そのような用途が主であれば、別の手段を考えた方がよいだろう。
また、電子辞書であれば、例文中に分からない単語が出てきても、搭載されている辞書を使ってその意味を検索できるが、本製品はそうした機能はない。本製品には電子辞書のノウハウが多数搭載されているが、電子辞書とはコンセプトが全く異なっており、どちらかというと電子辞書(または紙の辞書)と併用すべき製品という位置付けが正しい。そうした点も、購入を検討する際には意識しておいたほうがよさそうだ。
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