レビュー
洗練の「VAIO S13」か、新生の「VAIO S11」か 2017年モデル徹底検証(5/5 ページ)
VAIO主力の「S」シリーズがモデルチェンジ。ユーザーのフィードバックを反映し、より洗練されたビジネス向けPCに生まれ変わった。「S13」と「S11」の実機テストを通して、その実力を検証する。
完成度がさらに高まったビジネスモバイルPC
新生VAIOとなってから力を入れている法人ユーザーの要望を強く反映させたリニューアルとあって、S13、S11ともにビジネスモバイルPCとしての完成度はより高まった。目立った弱点がなく、薄型軽量、剛性、端子の種類や数、SIMロックフリーLTE対応、ディスプレイの視認性、キーボードやタッチパッドの使い勝手、操作のレスポンス、バッテリー駆動時間、セキュリティ対策といった要素が高いレベルでバランスしている。
USB Type-Cを省くなど先進性では後退も見られるが、現状のビジネスPCに求められる要素を追及した結果として理解はできる。コンシューマーでも先進性より、実用性や道具としての完成度を重視するユーザーは少なくない。VAIOブランドらしくデザインも洗練されており、幅広いユーザーにとって魅力的に映るはずだ。
法人で一括導入する場合はさておき、個人で購入するなら、店頭モデルのスペック(S13の1モデルを除き、メモリ4GB、SSD 128GB)は物足りないだろう。となると直販モデルを検討することになる。最小構成価格はS13もS11も10万4800円(税別)だが、BTOで満足感が得られる構成にすると高価になりがちなので、用途と予算のバランスをどう取るかがポイントだ。
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