「Amazon Echo」5つのおすすめスキルとその理由:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はAmazon Echoで使えるAlexaスキルについての筆者の考察と、おすすめのスキル5つをその理由も含めて紹介する。
指定路線の遅延情報を自動読み上げ 「JR東日本 列車運行情報案内」
列車の遅延情報をスマートスピーカーでお知らせするには、一工夫が必要になる。
というのも、利用する路線は人それぞれ決まっているので、自分に関係ない路線の遅延情報は、そもそも通知する必要がないからだ。これがPCなどであれば、一覧で表示される中から目視で見つければ済むが、音声で通知するとなると、あらかじめ情報を絞り込んでくれないと困ってしまう。
今回紹介しているJR東日本のスキルは、路線を毎回指定できる他、必要な路線(最大5つ)を登録しておけば、起動時にその路線の遅延情報を読み上げてくれるので、最小限の音声コマンドで必要な情報を入手できる。
間違っても、その鉄道事業者のあらゆる路線の遅延情報を音声で読み上げられるようなことはない。きちんとスマートスピーカー向けに作り込んである印象だ。
このスキルを使うのは、外出前で身支度が忙しい、手が離せない場合がほとんどのはずで、そんな中でハンズフリーで確認できる意義は大きい。JR以外にもさまざまな私鉄、および乗換案内の事業者がスキルを提供しているので、うまく組み合わせて使いたいところだ。
作業効率の向上に環境音はいかが? 「波の音」
スピーカー機能の活用方法としては、音楽再生、ラジオ再生などがあるが、環境音の再生も用途としてはおすすめだ。波の音、小川のせせらぎ、鳥のさえずり、ヒグラシの声など種類はさまざまだが、これらの音を常時再生しておくことで周囲の雑音が気にならなくなり、作業効率の向上につながる。
同種のアプリやサービスは、PCやスマホ向けにも多数存在するが、スマートスピーカーで再生するのであれば、PCやスマホのリソースの消費を気にしなくて済むし、音量のコントロールを個別に行うのも容易だ。また音楽を再生するのに比べてシビアな音質が要求されないので、Echo Dotなどでも十分に効力を発揮するのも、隠れた利点の1つかもしれない。
今回紹介している「波の音」以外にもさまざまな環境音のスキルがリリースされているが、スキルを起動してから環境音の種類を切り替えるのではなく、別々のスキルとして提供されているのは、起動後の手間を減らすという意味でよく考えられていると思う。
そのぶん、お気に入りの環境音を見つけるまでが少々手間なのは事実だが、アカウントのリンクなどは不要で手軽に試せるのは利点だろう。
つづく。
関連キーワード
Amazon | スマートスピーカー | Alexa | Amazon Echo
関連記事
ついに日本上陸 「Amazon Echo Dot」をセットアップしてみた
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はいよいよ発売されたAmazonの「Echo Dot」の導入手順を紹介する。Google Homeは普通のBluetoothスピーカーとしても使えるのか
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は「Google Home」を普通のBluetoothスピーカーとして使う方法について紹介する。試して分かった「Google Home Mini」の意外な強みと弱み
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は「Google Home」の小型版にあたる「Google Home Mini」の特徴やセットアップ方法、Google Homeとの違いを紹介する。iTunesの楽曲をGoogle Homeで聴く方法
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートスピーカー「Google Home」でiTunesの曲を聴くための方法を紹介する。Google Homeは「Let It Beを再生して」で曲をかける? アルバムをかける?
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートスピーカー「Google Home」での音楽再生についてお届けする。Google Homeに意図が伝わらないもどかしさ クラウドに履歴が残る悩ましさ
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートスピーカー「Google Home」における音声リクエストにまつわる雑感、および便利に使うTipsをお届けする。「ねぇ Google」というファインプレー Google Homeを設置して分かったこと
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートスピーカー「Google Home」導入記の後半をお届けする。「Google Home」がやってきた 開封して驚いた2つのこと
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。第1回はスマートスピーカー「Google Home」導入記の前半をお届けする。「Google Home」を使うメリットを整理する
「Google Home」が10月6日に発売される。いわゆるスマートスピーカーだけど、何ができて、どんなメリットがあるのか? 5日の発表内容をもとにまとめた。「Google Home」が10月6日に発売 小型の「Google Home Mini」も登場
音声アシスタントデバイスの「Google Home」がいよいよ日本上陸。10月6日に発売する。小型の「Google Home Mini」も登場する。ちょっと気の早い“スマートスピーカーの選び方”
2017年末から2018年に向けて話題になると見られている期待のガジェット「スマートスピーカー」。どのような製品があり、何ができるのか。そして製品選びのポイントは?Amazon Echoが待ちきれない! 日本にいながらFireタブレットでAI音声アシスタント「Alexa」を体験してみた
米国を中心にAI音声アシスタント搭載スマートスピーカーが盛り上がっており、日本でも2017年末からいよいよ本格上陸する見込みだ。その中でも代表的な製品「Amazon Echo」に利用されている「Alexa」を日本にいながら手軽に試す方法がある。IoTでネットワークカメラを再発明? スマホから手軽に遠隔視聴できる「Safie」を試す
面倒な設定なしで手軽に利用できるネットワークカメラはないものだろうか。この「Safie」は、映像をクラウドに自動アップロードするサービスにより、セットアップが簡単で、外出先からの視聴も自由自在という。実際に試してみた。5000円切りの超小型気象センサー「WxBeacon2」で何ができるか試してみた
IoTの普及に伴い、センサーと通信機能を備えた多数のデバイスがクラウドと結び付くことで、さまざまなシーンでの利便性向上が期待される。今回はウェザーニュースの超小型気象センサー「WxBeacon2」でどんなことができるのか、実際に試してみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.