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Amazon Echo Dotを完全無線化するバッテリー「SmaCup Plus」を試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はEcho Dotを持ち歩き可能にするバッテリーパック「SmaCup Plus」を購入したので、そのレビューをお届けする。

 スマートスピーカーを使う機会が増えてくると、リビングにデスクまわり、さらにはベッドの枕元など、よく過ごす部屋や場所ごとに、1台ずつ設置したくなってくる。スマートスピーカーは基本的にどこに設置しても室内全域の声を聞き取れるとはいえ、アラームやタイマーのように手元で使う機能を多用していると、たとえ同じ室内であっても、手元にもう1台欲しいと感じることは多い。

 もっとも、スマートスピーカーを複数導入するとなるとコストが掛かるし、複数の部屋に常設したいほどわけではない、というユーザーも少なくないだろう。

 こうした場合に選択肢となるのが、1台のスマートスピーカーを、自宅内で持ち運んで使うという利用スタイルだ。普通のスマートスピーカーでこのような使い方をしようとすると、移動時に電源をつなぎ替える手間が生じてしまい実用的ではないが、バッテリー駆動が可能であれば、そのような手間は不要だ。

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 今回はこうしたニーズにぴったりな、Amazonの「Echo Dot」に追加することで持ち歩きを可能にするバッテリーパック、Smatreeの「SmaCup Plus」を紹介しよう。


Smatreeの「SmaCup Plus」。「Echo Dot」をはめ込んで電源をワイヤレス化できる

Echo Dotをケーブルレスで利用可能

 SmaCup Plusは、Echo Dotをはめ込むことによって、Echo Dotを完全ワイヤレス駆動のスマートスピーカーへと変身させられる専用バッテリーパックにあたる製品。実売価格は税込みで4000円弱(2018年4月11日現在)だ。

 これにより、自宅内で部屋から部屋へとEcho Dotを持ち歩いて手軽に使えるようになる。また、Wi-Fiは別途設定する必要はあるが、外出時に持ち出して車に載せて使うのも容易になるだろう。


SmaCup Plusのパッケージ。ちなみに「Amazon Echo」および「Echo Plus」向けのモデルも用意している

付属品一覧。日本語の仕様書(実質的な取扱説明書)が付いている

製品本体。上部にEcho Dotをはめ込んで使用する

ボディーの背面。給電用のMicro USBポートの他、外部デバイスを充電できるUSBポートも備える

Echo Dot(左)をはめ込む構造上、直径はEcho Dotよりひとまわり大きく、またバッテリーの厚みだけ底上げされて若干背が高くなっている。ちなみにバッテリーの容量は6800mAh(25.2Wh)と、中堅クラスのモバイルバッテリー並だ

 利用にあたっては、最初に本体上部に取り付けられている、キャップの役割を果たすリング状の透明カバーを回して取り外す。続いて付属のMicro USBアダプターをEcho Dotに取り付ける。これを取り付けることによって、バッテリーとの接点をEcho Dotの背面から底部に持ってくる仕組みだ。

 その次に、Micro USBアダプターを取り付けたEcho Dotを本体にはめ込んだ後、先ほど取り外したリング状の透明カバーを取り付け、Echo Dotが外れないよう固定すれば完了だ。ここまでと逆の手順をたどることによって、取り外しも容易に行える。


付属のMicro USBアダプターをEcho Dotに取り付ける

アダプターを取り付けることで、底面からの給電が可能になる

接点との位置関係を見ながら、Echo Dotを本体にはめ込む

リング状の透明カバーを取り付け、Echo Dotが外れないよう固定する

前面のボタンを押すとバッテリーからの給電が開始される
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