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「スマートスピーカーの誤反応」はどれくらい起こる? 100時間テストした結果山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートスピーカーがテレビの音声でどれだけ誤反応を起こすか、約100時間にわたってテストを行った。

NHK:Clova WAVE 8回、Google Home 2回

 前置きが長くなったが、1局目の結果を見ていこう。まずはNHK。後述する3つの局とは異なり、さまざまなジャンルの番組が流れる中でのチェックとなる。

 約25時間にわたるチェックの結果、誤反応が発生した回数は10回。そのうち8回がClova WAVE、残り2回がGoogle Homeという結果だった。Amazon Echoについては誤反応は発生しなかった。

 番組で見ていくと、Clova WAVEは他のスマートスピーカーに比べて、ニュース番組で誤反応が起こりやすいようだ。もともとNHKはニュースを終日放映しており、その中にはClova WAVEが誤反応を起こさなかった番組もあるわけだが、Google HomeおよびAmazon Echoがニュースで一度も誤反応を起こしていないのと比べると、やや偏りがあるように見受けられる。

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アニメ:Google Home 6回、Clova WAVE 4回

 続いてはアニメ。アニメを終日放映しているCS放送のアニマックスにチャンネルを固定し、こちらもNHKと同様、約25時間にわたってテストを行った。

 誤反応の回数は偶然にもNHKと同じ10回だったが、その内訳を見るとGoogle Homeが6回、Clova WAVEが4回と、NHKのときとは逆にGoogle Homeの方が誤反応の発生頻度が高い。一方でAmazon EchoはNHKの時と同様、誤反応はなかった。

 番組を見ていくと、Google Homeが「ドラゴンボール改」で3分間のうちに2回、Clova WAVEが「ドラゴンボールGT」で6分間のうちに2回と、短時間のうちに続けて反応しているのが目を引く。何かしらトリガーになりやすい声もしくはせりふが、作品内に存在しているのかもしれない。

放送大学:Clova WAVE 8回、Google Home 1回

 3つ目の局は放送大学。ほとんどが1人の話者による講義形式で進行し、BGMなどもないだけに、せりふは明瞭に聞き取れるはずだが、どんな結果になるだろうか。なお放送大学は、夜中から明け方にかけては放送は休止されているが、今回はその時間帯も含めてテストを行っている。

 誤反応の回数は9回だが、そのうち8回をClova WAVEが占める結果となった。残る1回はGoogle Homeで、Amazon Echoは相変わらず0回だ。Amazon Echoがきちんと動作しているのか不安になるが、前述のように約12時間毎に応答チェックを行っており、無応答になっているわけではないことを補足しておく。

 全体の傾向を見ていくと、午後はややペースが落ちているとはいえ、Clova WAVEの誤反応は終日満遍なく発生しており、特定の番組に限って、集中的に誤反応が発生しているといったことはない。10分前後に連続して誤反応が発生しているケースが2回あるのが、若干気になるくらいだ。

ニュース編:Clova WAVE 16回

 最後はニュース番組ということで、CSで放映されている「TBSニュースバード」にチャンネルを合わせてテストを行った。こちらも放送大学と同様、その多くはキャスター1人によるトークで進行し、バラエティ番組などに比べるとせりふも聞き取りやすいと考えられる。

 誤反応の回数は16回で、ご覧のようにGoogle HomeとAmazon Echoの名前はなく、全てがClova WAVEの誤反応だ。NHKでのテストの際、Clova WAVEはニュースに反応しやすかったことと併せて考えると興味深い。

 また、放送大学のときも見られた、一度誤反応が起こると短時間のうちにまた誤反応が発生するケースが、16回のうち数回ほど見られるのも気になるところ。データが少なすぎて判断しづらいが、一度反応するとしばらくは反応しやすくなるようなアルゴリズムが組み込まれている可能性はありそうだ。

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