「Snapdragon 850」を世界初搭載――25時間(公称)戦える常時接続2in1 PC「Yoga C630 WOS」:IFA 2018
Lenovoから、世界初の「Snapdragon 850」搭載Windows PCが登場する。スマホで培った省電力性を武器に、最大25時間(メーカー公称値)のバッテリー駆動を実現した。
Lenovoは8月30日(中央ヨーロッパ夏時間)、ヨガスタイルの2in1 PC「Yoga C630 WOS」を発表した。Qualcommの最新プロセッサ「Snapdragon 850」を搭載する世界初の商用PCで、最大25時間(公称値)のバッテリー駆動を実現している。ヨーロッパでは11月に発売する予定で、ドイツにおけるエントリーモデルの想定販売価格は999ユーロ(※)となっている。
※付加価値税(商品価格の19%)込みで、日本円換算で約13万円。税抜だと約839.5ユーロで、日本円換算で約11万円
(日本での発売は未定)
メインメモリは4GBまたは8GB(いずれもLPDDR4X)で、ストレージは128GBまたは256GB(いずれもUFS 2.1)を備える。ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)の13.3型IPS液晶で、タッチ操作とペン操作に対応している(ペンは別売)。Windows Hello対応の指紋センサーも備えている。
OSはArmアーキテクチャ向けの「Windows 10 S」をプリインストールする。
ポート類は左右側面に電源端子(USB Power Delivery対応)を兼ねるUSB 3.0 Type-C端子を1つずつ備える他、右側面にイヤフォンマイク端子を用意している。右側面のUSB 3.0 Type-C端子はDisplayPort(映像)出力を兼ねている。
ワイヤレス通信はIEEE 802.11ac/a/b/g/n(2.4GHz・5GHz帯)、Bluetooth 5.0に対応する他、LTEによるモバイル通信にも対応している。モバイル通信の最高速度はネットワークに依存するが、理論値ベースで下り最大1.2Gbps、上り150Mbpsで通信できる。
ボディーカラーはIron Gray(アイアングレー)のみで、サイズは306.8(幅)×216.4(高さ)×12.5(奥行き)mm、重量は1.2kg(最小構成時)となっている。
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