連載

スマートスピーカーの聞き取り性能を徹底比較(コンパクトモデル編)山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はスマートスピーカーのコンパクトモデル3製品について、その聞き取り性能をチェックする。

Amazon Echo Dot(第2世代)のテスト結果


「Echo Dot」。Echoの上部を切り取ったようなデザインが特徴

音量「小」での聞き取りテストの結果。水平方向の聞き取り性能に強みを持つ

音量「中」での聞き取りテストの結果。聞き取り可能範囲が斜め方向に広がる珍しい分布

音量「大」での聞き取りテストの結果。ほぼ全域にわたって聞き取りが可能

 Echo Dotは水平方向の聞き取り能力が高いことが特徴で、音量「小」でも0.5mまでは安定して、1.0mまでは多少ムラはあっても反応した。大きな声を出しにくい寝室などでの利用に向いている。

 一方で垂直方向、つまり本体の上方は聞き取り性能が低く、音量「中」では高さ1m以上は反応が極端に鈍くなる他、ほとんどのスマートスピーカーが全域にわたって聞き取り可能な音量「大」でも、垂直方向に若干の取りこぼしがみられる。本製品を壁掛けにすると、平置き状態に比べて反応が鈍くなったように感じがちなのは、恐らくこれが理由だろう。

 ただし距離が1m以上離れると、高さが1.5mあっても聞き取れているのが面白い。恐らくマイクの指向性の関係で、斜め方向の音を拾いやすいのだろう。また距離が2.5mを超えると聞き取り性能が極端に落ちるため、広い部屋で使う場合はなるべく大きな声で話し掛けるか、もしくはEchoへの置き換えを検討した方がよいだろう(Echoの結果については次回紹介する)。

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Google Home Miniのテスト結果


「Google Home Mini」。楕円形のボディーが特徴的。両側面にタッチセンサーを備える

音量「小」での聞き取りテストの結果。コンパクトモデルとしては平均的。もう一声ほしい

音量「中」での聞き取りテストの結果。1.75mまでの聞き取り性能が高く、垂直方向にも強い

音量「大」での聞き取りテストの結果。全域にわたって聞き取りが可能だ

 Echo DotのライバルにあたるGoogle Home Miniだが、前述のEcho Dotのような垂直方向の聞き取り性能の低さは見られず、水平、垂直いずれの方向ともに聞き取り性能は極めて高い。壁掛けで利用するのであれば、Echo Dotよりも快適に使えるだろう。

 ただし声が小さい場合、離れた距離ではやや反応が悪くなることがあり、今回のテストでは音量「中」において、奥行き1.75mまでは問題ないが、それを超えると聞き取り性能が低下する傾向がみられた。なるべく高さ1.5m×奥行き1.75mの範囲で使い、遠方から話し掛けずに済む位置に設置するのが、快適に使うコツだといえる。

 もっとも前述のEcho Dotに比べると、特定のゾーンだけエアポケットのように聞き取られないといったムラも少ないので、うまく聞き取られない場合は声を大きくするか、近づいて話し掛けるだけで済み、ストレスは生じにくい。コンパクトモデルの中では、最も安定して聞き取れる製品といえる。

Clova Friends Miniのテスト結果


「Clova Friends Mini」。Clova Friendsの弟分にあたるコンパクトモデル

音量「小」での聞き取りテストの結果。ほぼ聞き取りは不可能で、小さい声での利用は絶望的

音量「中」での聞き取りテストの結果。1mを超えるとほぼ無反応になるなど実用性は低い

音量「大」での聞き取りテストの結果。こちらは他のコンパクトモデルと同等レベルの性能

 Clova Friends Miniは、音量「大」での聞き取り性能がEcho DotやGoogle Home Miniと同レベルで、次回以降に紹介するClovaシリーズの他製品と比べても、大きな声での聞き取り性能は十分に高い。同シリーズの中では本製品は最も後発だが、新製品リリースの度に着実に性能を上げてきていることがうかがえる。

 その一方、音量が下がると聞き取り性能が極端に下がり、Echo DotやGoogle Home Miniでは1.5~1.75m程度までは聞き取れる音量「中」でも、そのおよそ半分、0.75m程度しか聞き取れない。音量「小」になると、わずか0.25mしか離れていない位置でも3回に1回程度しか反応しないなど、大きな声が出せない環境での利用にはまったく向いていない。

 水平方向と垂直方向とでは、特に傾向の違いは見られないが、音量「大」における垂直方向の1.5m以上、水平方向の2.25m以上でやや抜けもあるなど、あまり遠くの音を拾うことは想定していないようだ。本体の形状を踏まえても、広い部屋で使うのではなく、個人のデスク上やベッドサイドに置き、近距離から話し掛ける使い方が望ましいだろう。

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