レビュー

進化を続ける低価格8型Windowsタブレット 2万円台の「WN803」はどこまで使えるか(3/3 ページ)

マウスコンピューターが2014年から製品を投入し続けている低価格な8型Windowsタブレットカテゴリー。その最新モデルである「WN803」の実力を検証する。

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山の上でも原稿&Excel修正。ライターの休日を支えてくれる頼もしい相方として

 ここで1つ、筆者の8型Windowsタブレット活用方法を紹介しよう。フリーライターというのは特殊なワークスタイルで、自営業の方なら共感されるかもしれないが、週末という概念がない。もちろん、365日仕事というわけではなく、原稿を入稿した次の日は「今日はオフ」と言い張ることはできる。

 ただ、オフだから出かけようといっても、前日入稿した原稿に修正が入ることもある。原稿にはテキストだけでなくExcelデータのグラフ要素なども含まれるので、結局Windows PCを常に持ち運ばなければならないわけだ。

 だが、オフの日に1kg超のノートPCを持ち運ぶのは気が進まない。特にハイキングに出かけたり、ツーリングに出かけたりといったときは、荷物はできるだけ軽い方がよいことは言うまでもない。本格的にイチから文書を作るわけでもないから、ちょっとした確認と修正だけである。それならWindowsタブレットがいいよね、という話になる。

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 WN803は約315gだから、普段持ち運んでいるノートPC比で1/3程度だ。しかも、8型クラスのタブレットを見渡しても軽量なクラスである。サイズも14型でキーボード付きのクラムシェルノートPCに対して、8型タブレットは接地面積比で1/2以下。だから、普段よりも小さめのバッグで十分に収まる。ノートPCならバックパックが必要なところを、8型タブレットならワンショルダーにも収納できる。


8型Windowsタブレットならワンショルダーにも余裕で入る。もちろん8型クラスのAndroid・iOSタブレットも同じだが、この重量でどんな場所でも「仕事ができる」のがWindowsを選ぶ理由だ

 あえて言うならば、4G LTEに対応して欲しいところだが、スマートフォンでテザリングを有効にすればインターネットに接続することもできる。結果、ハイキング中でもスマホの電波が入る限り、相手を待たせることなく原稿チェックを回すことができる。WN803ならバッテリー駆動時間も長く、必要とあればスマホ用のモバイルバッテリーで充電できる。オフの日用のWindows端末はこれがよい。

Windowsタブレットが初めての方には軽さ安さに注目を

 WN803は、同社の8型Windowsタブレットとして順当に進化をしており、Windows 8.1 with bingが流行った当初のモデルをお使いの方の買い換え候補として、価格はそのまま、性能はアップグレードしていてオススメだ。

 一方、初めて小型・低価格のWindowsタブレットを使ってみようという方は、筆者の活用方法をイメージしてほしい。今回はビジネス寄りの活用方法だったが、もちろんプライベート用でも、Windowsであることのメリットはそのままだ。普段PCを使っているなら、使い慣れたPCと同じアプリを同じ操作で、どこでも利用できる。

 また、気軽に買える価格と持ち運びのしやすさは、プログラミング学習が始まった学生児童向けにも適しているのではないだろうか。

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