連載

Amazon Echoのライバル? 環境音を再生する専用デバイスを試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は環境音を再生できるスピーカー一体型の専用デバイスが、Alexaの環境音スキルとどのような違いがあるかを調べてみた。

 AmazonのAlexaスキルの中で一大勢力となっているのが、環境音を再生するスキルだ。川の流れる音、波が寄せたり引いたりする音、野鳥のさえずりなど、さまざまな環境音が登録されており、スマートスピーカー「Amazon Echo」で再生することによって周囲の騒音を気にならなくし、作業に適した環境を作り出せる。

 ところで、こうした環境音を流すための専用デバイスが、海外で数多く発売されているのはご存知だろうか。日本ではほとんど流通していないが、言うなればこういった環境音の再生に特化した、スピーカー搭載のスタンドアローンとなる専用デバイスだ。

 今回はその1つ、上海問屋から発売された「DN-915630」を用い、Alexaの環境音スキルを使った場合とどのような違いがあるかを調べてみた。

advertisement

左が上海問屋のホワイトノイズマシン(DN-915630)。右のAmazon Echoと違い、高さはコンパクトだが横に長いボディーだ。実売価格は2499円(税別)となっている

横置きボディーに28種類の環境音をビルトイン

 本製品は、横書きスピーカーのような形状をしており、手前に電源ボタンを兼ねたボリュームスイッチがある。その左右にいくつかのボタンが並び、これらを押すことで12種類のホワイトノイズ、12種類のファン音、森の中にいる鳥のさえずり、水の滴る音など、計28種類の環境音を再生できる。

 インターネットに接続する機器ではないので、環境音の追加や削除は一切行えず、プリセットされた環境音のみが利用可能だ。背面にはイヤフォンジャックがあり、イヤフォンやヘッドフォンを接続して使うこともできる他、就寝時などに利用できるタイマー機能も用意されている。周囲の音がうるさい時に作業に集中したり、安眠目的で使ったりする際にはぴったりだ。


見た目は横置きのスピーカーといった風情。ボディーサイズは151(幅)×94(奥行き)×78(高さ)mmだ

付属品一覧。パッケージはOEM元の海外製品そのままと思われる

横から見たところ。斜めに傾いているのが分かる

電源ジャックの隣にイヤフォンジャックと、タイマー用のスイッチがある

正面中央のダイヤルを回して電源オン・オフ、音量を制御する。最大80dBまでの大音量をカバーする

ダイヤルの左右にあるボタンを使って28種類の環境音を切り替える。海外では類似の製品が多数流通しているが、おおむね同様のコンセプトで、操作性も似ている
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.