レビュー

3万円台で登場したTuring 「GeForce GTX 1660 Ti」の実力は?(2/4 ページ)

これが僕らの求めるメインストリーム。GeForce GTX 1660 Tiの性能をベンチマークテストで確かめた。

WQHDも中~高画質が狙え、フルHDなら今後1年困らないレベル

 それではベンチマークテストの結果を見ていこう。今回は先にGeForce RTX 2060を検証した際からあまり日がたっていないので、その際のデータにGeForce GTX 1660 Tiの結果を加えて紹介する。ドライバのバージョンや、マザーボードについては異なるが、同等として比較する。

検証環境
CPU Intel Core i9-9900K
マザーボード GIGABYTE Z390 AORUS ELITE(Intel Z390)
メモリ Kingston HyperX Predator DDR4 RGB HX429C15PB3AK4/32(DDR4-2933 8GB×4、DDR4-2666で使用)
SSD Intel Optana SSD 800p SSDPEK1W120GA01(Optane NVMe 118GB)+WesternDigital WD Black NVMe SSD WDS100T2X0C SSD1TB(3D TLC NVMe 1TB)
電源 NZXT E650(80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro 64bit

 3DMarkの結果は、なかなか分析が難しい結果だった。まず、Sky DiverやFire Strike系といったDirectX 11のテストは、GeForce GTX 1060とGeForce GTX 1070の間に位置する一方、Night RaidやTime SpyといったDirectX 12のテストはGeForce GTX 1070を上回った。そしてTime Spy Extremeのように高解像度になるとまたGeForce GTX 1070よりも低い値に戻った。

 まず、DirectX 11はまだ最適化が進んでいない印象を受ける。以降の実タイトルによるテストを見る限り、GeForce GTX 1070との開きはここまで大きくない。DirectX 12に関しては、負荷が軽ければパフォーマンスが高く、ここはアーキテクチャの違いが現れたように見える。ただ、より高負荷なTime SpyExtremeではスペック的にツラいところが見える。GeForce GTX 1660 Tiは、セグメント的にも4Kをプレイするには多少きびしく、可能としても低画質設定になるのではないだろうか。

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3DMark(Overall)の結果

3DMark(Graphics)の結果

 Tom Clancy's Ghost Recon Wildlandsは、GeForce GTX 1070よりやや低いフレームレート。GeForce GTX 1070 TiやGeForce RTX 2060と比べると、フレームレートに大きな開きがある。例えば、フルHDのウルトラ画質あたりはこれら2つの上位GPUならほぼ60fpsだが、GeForce GTX 1660 Tiは50fps台前半にとどまる。ただ、プレイ自体は可能なレベルではないかと思う。なお、ウルトラと高画質の間に「非常に高い」プリセットがあるが、WQHD時のGeForce GTX 1660 Tiは58.56fpsでギリギリ60fpsを満たせなかった。まあ、OCモデルであれば達する可能性はある。


Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands(2560×1440ピクセル)の結果

Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands(1920×1080ピクセル)の結果

 Far Cry 5は、GeForce GTX 1070に対してわずかに劣る程度だ。WQHDの最高画質でも60dpsを超えており、このあたりが十分にプレイ時の設定として検討できる。ただ、グラフでは省いたが4Kでのプレイは難しい。4Kの場合、低画質設定でも43fps程度で、映像にやや引っ掛かりを感じた。


Far Cry 5(2440×1440ピクセル)の結果

Far Cry 5(1920×1080ピクセル)の結果

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