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OneDriveの新機能からクラウドストレージ時代の情報管理を考えるWindowsフロントライン(2/3 ページ)

定期的に行われるWindows 10の大型アップデートだが、最新の「May 2019 Update(1903)」のシェアはどうなのだろうか。また新たに加わった機能についても見ていこう。

OneDriveの新機能にみる「重要ファイルは自分で管理する」時代

 既に報じられているが、Microsoftのオンラインストレージ「OneDrive」の新機能として「OneDrive Personal Vault」が加えられた他、50GBプランのストレージ倍増ならびに1TBユーザー向けの拡張オプションが発表されている。

 詳細は公式Blogでも解説されているが、前者についてはアクセスに際して2要素認証が必要になる専用領域(フォルダ)が用意される。

 例えば、個人情報の含まれた写真や文書、重要な書類などをこのPersonal Vaultに保存しておけば、仮にデバイスを不正に操作されてOneDriveへのアクセスを許してしまったとしても、二重の意味でのプロテクトになる。またPersonal Vaultの領域のデータはローカルデバイスではBitLockerで保護されたエリアに転写されるため、仮に物理的にHDDやSSDにアクセスされたとしても直接取り出すことはできない。

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金庫(Vault)マークで表示されるフォルダがPersonal Vaultで保護された領域

 昨晩のディナーや個人的な旅行の写真など、通常であればそれほどセキュリティ的には重要ではない。だがパスポートや免許証など個人情報を含む写真を撮影したり、社外秘になるような重要な文書やスライドをOffice Lensで撮影したりした場合など、保護されていないローカル領域やオンラインストレージに保存することは危険な場合もある。

 会社内で管理されている文書はその移動を制限して追跡できるが、写真など新たに生成されたファイルについてはその限りではないからだ。故にMicrosoftが提案するように、そのままPersonal Vaultに投げてしまうというのは1つのセキュリティ対策となる。


撮影した画像をそのままPersonal Vaultの領域へ保存

 またPersonal Vaultの導入を補助するように「OneDrive for Android」のアプリも6月28日付けでアップデートされている。

 Windows Centralによれば、アクセスロックの解除にPINコードだけでなく指紋センサーが利用可能になったということで、新たに導入されたセキュリティ機能を補助し、さらに使いやすくなっているようだ。

 現状ではまだオーストラリア、ニュージーランド、カナダの3カ国のみが対象で、全世界への展開は2019年内ということだが、競合他社のサービスで同種の仕組みはまだなく、その意味で非常に面白い仕掛けとなるかもしれない。

 今後、クラウドサービスを通じてデバイスをまたいで作業することがごく普通となり、よりいっそう情報がクラウドに集約される中で、個人情報をいかに管理し、安全に運用するかのリテラシーが重要になってくると考えている。

 ローカルにファイルを保存するのとは異なり、データの所在が把握しにくくなるだけでなく、アクセスの自由度が上がることで思わぬところから漏えいする可能性が出てくる。Personal Vaultはそれを補助するツールの1つだが、今後はこうしたユーザーに情報管理を促しつつ、高いリテラシーを要求する流れが一般化するのではないかと考える。実際に触れるのはまだ先だが、注目事項として覚えておきたい。

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