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1080pゲーミングに最適な「Radeon RX 5500」シリーズ見参 搭載製品は順次登場

AMDが「RDNAアーキテクチャ」を採用する新GPUを発表。「Radeon RX 480」比でパフォーマンスを最大12%向上させつつ、消費電力を最大30%削減していることが特徴で、搭載製品は2019年第4四半期(10~12月)から順次登場する予定だ。

 AMDは10月7日(米国東部夏時間)、デスクトップPC向けGPU「Radeon RX 5500」とノートPC向けGPU「Radeon RX 5500M」を発表した。いずれも「RDNAアーキテクチャ」を利用したGPUで、1080p(1920×1080ピクセル)解像度のゲーミング用途に最適とされている。搭載PCはRX 5500Mが10月下旬、RX 5500が11月から順次登場する他、RX 5500を搭載するグラフィックスカードは2019年第4四半期(10~12月)中にパートナー企業からリリースされる。


Radeon RX 5500シリーズ(資料提供:AMD)

Radeon RX 5500/5500Mの概要

 Radeon RX 5500/5500Mは、7nmプロセスで作られたGPU。「Radeon RX 480」比でパフォーマンスを最大12%向上させつつ、消費電力を最大30%削減していることが特徴だ。

 計算ユニット(CU)は22基、ストリームプロセッサは1408基を備え、最大処理能力はRX 5500が5.2兆FLOPS、RX 5500Mが4.6兆FLOPSとなっている。グラフィックスメモリはGDDR6規格で、容量はRX 5500が最大8GB(グラフィックスカードによる)、RX 5500Mが4GBとなっている。PCとの接続は「PCI Express 4.0」に対応している。

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Radeon RX 5500シリーズの主なスペック(資料提供:AMD)

 実際のゲームにおけるフレームレート(FPS)性能では、1080p時においてNVIDIAの「GeForce GTX 1650」比で最大37%高速だという(AMDの用意した試験環境での比較)。

GeForce GTX 1650と比較して、フレームレートが最大で37%向上するという(資料提供:AMD)

 この他、描画にDirectX 9/12やVulkanを用いるゲームの表示画質を向上する「Radeon Image Sharpening」、ゲームの描画ラグを抑制する「Radeon Anti-Lag」も利用できる。

搭載製品

 RX 5500Mを搭載するノートPCは、10月下旬にMSIが発売する予定の「Alpha 15」を皮切りに順次登場する予定となっている。RX 5500を搭載するデスクトップPCは、11月にHPとLenovoから、12月にAcerから順次発売される予定だ。


Radeon RX 5500シリーズを搭載する第1弾製品は、MSIのゲーミングノートPC「Alpha 15」となる見通し(資料提供:AMD)

2019年第4四半期中にデスクトップPCも含めて搭載製品は拡大される予定(資料提供:AMD)

 RX 5500を搭載するグラフィックスカードは、先述の通り2019年第4四半期中に順次登場する。発売を予定しているパートナー企業は以下の通り。

  • ASRock
  • ASUS
  • GIGABYTE
  • MSI
  • PowerColor
  • Sapphire
  • XFX

グラフィックスカードも第4四半期中に順次発売(資料提供:AMD)

Radeon RX 5500のリファレンスグラフィックスボード(資料提供:AMD)

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