GPD Pocket 2のキーボードを“ねちっこく”使ってみた(3/4 ページ)
昨今の超小型PC人気の火付け役となった「GPD Pocket 2」の入力環境について、改めて焦点を当ててみた。
光学式のポインティングデバイスは使えるのか
一方、ポインティングデバイスはキーボード右端上部に光学式ポインタがある。ポインタに指をおいてスライドさせるとマウスポインタが動いてくれる。その反対側の端にマウスの左ボタンと右ボタンの機能を果たす専用ボタンを用意している。
光学式ポインタは“ぐっ”と(けっこう力強くかつ深く)押し込むことでタッチパッドのタップに相当する挙動だ。マウスポインタの動きはスムーズで指に対する追従性も正確である。
しかし、7型ディスプレイで解像度が1920×1200ピクセルと高精細であることから、狙った場所をクリックまたはドラックをするのが少々難しい。評価作業中の実態としては、光学ポインタよりディスプレイを直接タップする回数がはるかに多かったことは正直に報告しておきたい。
もう1つ気になるのは、冷却ファンの風切り音だ。キーボード上部には、独立したファン停止ボタンがある。これを有効にすると完全にファンが止まる。試しに使ってみたが、使用場面が文字入力のみだったので、特に動作が不安定になることはなかった。しかし、あれだけうるさいほどに回っているファンを停めてしまうと、使っているこちらは、とても不安になってしまうのは否めない。
試しに動画を再生し続けたとき、または、ゲームをプレイし続けたとき、いつまで無事でいられるのか。(過去に負荷をかけすぎてCPUを壊した経験がある私には)評価機に深刻なダメージを与える可能性があるこの検証を怖くて実施する勇気はなかった(もちろん、今どきのCPUはこのような悲劇が起きないように自動調整してくれるわけだが)。
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