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モバイルディスプレイも4K解像度の時代へ! 恵安「KIPD4K156」を試して分かったこと:モバイルディスプレイの道(4/4 ページ)
人気を集めるモバイル液晶ディスプレイも、通常の外付けの液晶ディスプレイと同じように4K解像度に対応したモデルが出てきている。恵安の15.6型ディスプレイ「KIPD4K156」をチェックした。
給電ケーブルが別途必要になることを許容できるか否か
以上のように、本製品は4Kという高い解像度と引き換えに「USB Type-Cならケーブル1本で駆動できる」というメリットを失ってしまっている。解像度を4KからフルHDに下げることにより、ケーブル1本で駆動可能なような裏技でもあればよかったのだが、試した限りそうではなかった。実にもったいない印象だ。
その点さえ除けば、4K解像度ながら通常のモバイルディスプレイと大差ない価格で入手できるのは魅力だし、10点マルチタッチにも対応している。給電ケーブルが別途必要になることを許容できるか否かが、本製品の購入にあたっての最大のポイントはそこだろう。
なお、若干気になったのは、前回までモバイルディスプレイの検証に使ってきた12.9インチiPad Proが、本製品でミラーリング表示が行えなかったことだ。iPad Pro側では接続中であることを示すアイコンが表示されるのだが、本製品の画面には何も映らない。ここでも若干、本製品ならではの特殊な仕様が、影響していると見てよさそうだ。
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