PC版「ストV」を最高画質でストレスなく楽しめるモデルを5万円台で自作する方法――導入編:お手軽ゲーミングPCの道(3/3 ページ)
インテルが2020年に立ち上げるeSportsトーナメント「Intel World Open」。そのタイトルに採用された「ストリートファイターV」を満喫できるPCを作り、大会に打って出るまでの道のりをお届けする。
では、どんなPCとするか
最優先にしたいのは、前述したような「高負荷時にも安定してプレイが行えること」という点だ。加えて、わざわざ今からこういったテーマに取り組むのであれば「グラフィックス表現力についてはPS4版と同等以上を目指す」という点にもこだわりたい。
そして、グラフィックスの品質も譲れない。PC版ストリートファイターVは、「低-中-高-最高」の4段階グラフィックス品質を用意してするが、実は一般的なPCゲームとは異なり、本作の場合は「最高」が、いわば「標準の品質」に相当する。「高」設定でも、アップスケール処理を介した「やや眠い画像」になるので、「最高」品質でプレイできることは必須だ。
とはいえ、ただやみくもに高価な高性能パーツを組み合わせるのは避けたい。というのも、基本的に我々、一般ゲーマーはそれほどお財布に余裕がないからだ。「なるべく安く」という要素は組み入れたいのである。
では、どの程度の性能のPCだとPC版「ストリートファイターV」を快適に動かせるのだろうか。
初号機のRyzenモデル、トータルコストは?
といったわけで、各パーツの細かい選定理由は次回にまとめるとして、まずは初号機のRyzenモデルで見繕ったPCパーツと税込み価格をまとめると以下のようになる。
お手頃PC版ストV初号機(Ryzenモデル)
- CPU:AMD「Ryzen 5 1600」(6コア12スレッド/3.2GHz~3.6GHz)約1万1000円
- グラフィックスカード:ASUS「ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING」約1万5000円
- マザーボード:ASUS「TUF B450M-PRO GAMING」(microATX)約1万円
- メモリ:Panram DDR4 8GB(PC4-17000)×2枚 約7000円
- ストレージ:エレコム「ESD-GMIA0256G」(NVMe SSD)約5000円
- ケース:アイティーシー「舞黒透」(microATX)約3500円
- 電源:エバーグリーン「SilentKingα HK550-14GP」(550W)約5000円
合計金額は税込みで5万6500円となった。
もし、CPUを6コア12スレッドの「Ryzen 5 2600」(3.4GHz~3.9GHz/約1万3000円)とすると2000円増しの5万8500円となる。
また、今回筆者の「StoreMIを活用してみたい」というアイデアでねじ込んだHDDも搭載すると、Seagate「WD20EARX」(3.5インチSATA HDD)の代金として約6000円をプラスして6万2500円となる。もし、NVMe SSDとHDDをやめて、単一の512GBのSATA SSA(約6000円)に変更する場合は5万7500円となる。
そして、初号機のRyzenだけでなく、インテルプラットフォームとGeForceを組み合わせた事例は回を改めて取り扱いたいと思う。
次回は、初号機のスペックに至った経緯をまとめる。
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