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USB Type-C専用モバイルディスプレイ、ASUS「ZenScreen MB16ACE」を試すモバイルディスプレイの道(2/4 ページ)

PCやスマートフォンだけでなく、さまざまな周辺機器を展開しているASUS JAPAN。同社のモバイルディスプレイ「ZenScreen MB16ACE」をチェックした。

スタンドは縦置きにも対応。さらに付加価値あり

 では実際に使ってみよう。インタフェースはUSB Type-C限定なので、PCにケーブル1本をつなぐだけですぐに認識、表示される。給電も同時に行われるため、電源アダプターなどを接続する必要はない(というよりも補助給電用のポート自体が存在しない)。


USB Type-CケーブルでPCと接続する

画面が表示された状態。画面の複製/拡張などの設定はWindowの設定メニューで行う

今回試用したレノボ・ジャパンの14型モバイルPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と並べた状態。ケーブル1本で表示できるためすっきりしている

斜め方向から見たところ。視野角は水平/垂直ともに178度と十分な広さがある

真横に並べようとするとUSBコネクターが干渉するので、位置をわずかに奥にずらして設置するとよい

 利用にあたっては画面を覆うスタンド兼用カバーを本体から取り外し、スタンドとして組み立てた後、本体を立て掛けるという手順になる。組み立て方および角度の変更方法(2段階)はかなり分かりづらいのだが、スタンドの内側に来る面に手順がプリントされており、外出先で困る心配もない。説明書だけで済ませず本体にプリントする配慮はありがたい。

 このスタンドは単に上から立て掛けているだけなので、本体を90度回転させて縦置きにすることも可能だ。安定性が高いとは言えないが、純正スタンドを使って縦置きにできる製品は珍しい。ブラウザなど縦スクロールの画面を表示したい人は要チェックだ。

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スタンド兼用カバーを取り外した状態。素材や作りはiPadのスマートカバーと似ている

先端部分を巻き込むようにして、マグネットで吸着させる

横から見て三角形の形状になる。この状態でディスプレイ本体を立て掛ける

折り目に沿って前方に倒すことで、さらに垂直に近い角度に変えられる

組み立て方および折りたたみ方はカバー裏面に印刷されているので、外出先でも迷わないで済む

通常の角度。ディスプレイは吸着しているわけではないため、手前に傾けるとそのままパタンと倒れてしまう。ケーブルを引っ掛けないよう注意したい

角度を最大限まで倒した状態。こちらの角度の方が安定感はある

ディスプレイを縦向きにすることも可能だ。この場合ケーブルは上部から伸びる格好になる

背面から見た状態。手前に倒さないよう注意したいところだ

 面白いのが、本体正面の右下にある、鉛筆が挿さる程度の直径約9mmの穴だ。これはペンなどを挿すことで、付属のスタンド兼用カバーなしで本製品を立てられるユニークな仕組みと言える。横置き/縦置きの両方に対応できるので、出張や旅行などで荷物を少しでも軽量化したい時、スタンド兼用カバーを使わずこれで済ませる手もあるだろう。


本体正面の右下には、ペンの径と同等の穴が開いている

手近なペンを差すことで、簡易スタンドとして使える。これは第2世代Apple Pencilを使ったところ

背後から見たところ。ちなみに穴の径は、この第2世代Apple Pencilとほぼぴったりだ

iPadOS 13.4を搭載した11インチiPad Proに接続してみたが、こちらも問題なく接続(画面のミラーリング)が行えた

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