実売2万円台半ばの15.6型モデル MSI初のモバイルディスプレイ「Optix MAG161V」を試す:モバイルディスプレイの道(1/4 ページ)
ゲーミングPCやPCパーツでおなじみのエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から、同社初となるモバイル液晶ディスプレイ「Optix MAG161V」が発売された。その出来栄えをチェックした。
エムエスアイコンピュータージャパン(以下、MSI)の「Optix MAG161V」は、15.6型のモバイルディスプレイだ。USB Type-CとHDMIに両対応するなど、昨今のトレンドとなる機能を抑えつつ、2万円台半ばというリーズナブルな価格を実現している。
同社初のモバイルディスプレイとなるこの製品、最近本連載で紹介したモバイルディスプレイのように、4Kやバッテリー駆動といったオンリーワンの特徴はなく、仕様だけ見るとある意味で枯れているのだが、基本性能はしっかりと押さえており、ノートPCのマルチディスプレイ環境を安価に構築したい人にとっては、その価格の安さは魅力だ。
今回は評価機を使い、実際の使い勝手をレポートする。
- モバイル液晶ディスプレイ特集
【第1回】14型モバイル液晶「ThinkVision M14」を試す
【第2回】実売2万円前後とお得な15.6型の「PM161Qbu」を試す
【第3回】タッチ操作に対応した15.6型の「Vinpok Split」を試す
【第4回】15.6型液晶「Xtendtouch XT1610F」はモバイラーの救世主となるか
【第5回】15.6型で4K解像度対応の恵安「KIPD4K156」を試して分かったこと
【第6回】MSI初となるモバイルディスプレイ「Optix MAG161V」を試す ←本記事
【番外編】予算1万円で300グラムのモバイルiPad Retinaディスプレイを作ってみた
USB Type-CとHDMIに両対応
まずは本製品の仕様を見ていこう。画面サイズは15.6型で、画面解像度は1920×1080ピクセルと、最近売れ筋のモバイルディスプレイとしては標準的だ。ベゼルは細く、スタイリッシュな印象を受ける。パネルはIPS方式だ。
インタフェースはUSB Type-CとHDMIの両方に対応している。2基のUSB Type-Cポートは、試した限りでは仕様の違いはないようだ。ちなみにタッチ操作には対応していない。
1つの特徴と言えるのが、USB端子(microBポート)を搭載せず、HDMI接続時の給電もUSB Type-Cに一本化されていることだ。そのため本製品には、同種製品によくあるmicroBケーブルが付属せず、USB Type-A→Type-Cケーブル(以下A-Cケーブル)を用いてUSB Type-Cポートから給電を行う仕組みになっている。
これらのポート類は本体右側面に集約されている。これまで紹介してきたモバイルディスプレイのほとんどは、ポート類が本体左側面にあったのでノートPCの右に置くとケーブルがノートPCに干渉しがちだったが、本製品は反対側にポートがあるため、ノートPCとぴったりとくっつけて置ける。設置の仕方によっては利点にも欠点にもなりうるだろう。
反対の左側面には、電源ボタンとメニューの選択/決定に使うジョグダイヤル、さらにイヤフォンジャックが搭載されている。ジョグダイヤルはやや操作に難があるのだが、こちらは後述する。
続いて、ボディーの外観をチェックする。
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