これは便利だ! デルの有線LANポート付きUSB Type-Cディスプレイ「U2421HE」「U2721DE」を試す(3/3 ページ)
デルが4月、有線LANポート付きUSB Type-Cディスプレイを2製品発売した。その実力はいかほどか、実際に試してみた。
“キレイ”だけではなく便利な機能も
U2421HE/U2721DEの液晶パネルはIPS方式で、sRGBの色域を99%、DCI-P3の色域を85%カバーしている。さらに、1台1台にキャリブレーション(色味の調整)を実施した上で出荷しているという。
写真のレタッチや動画の編集など、最近はビジネス用途でも“色味”が重要な場面が増えている。クリエイター向けのディスプレイと比べると「いま一歩」かもしれないが、ビジネス向けディスプレイとしては十分すぎる色表現を実現できている。
フレーム(ボディー)は4辺狭額縁で、非常にスタイリッシュだ。その代わり、スピーカーを内蔵していないため、音楽や動画の再生に使う場合は外付けスピーカーを取り付けるか、音声出力先を変更する必要がある。
ディスプレイの“命”はディスプレイ(パネル)にある……のはもちろんだが、U2421HE/U2721DEの便利ポイントを幾つか紹介したい。
まず、購入後の組み立てがものすごく簡単である。パッケージを開けて、スタンドを組み立てたら、ボール紙でできた間仕切りを外す。そしてスタンドをディスプレイにはめてそのまま引き上げれば組み立て完了だ。
筆者にとって、U2421HE/U2721DEは久しぶりの「新品かつ箱付き」のディスプレイだったが、組み立てがあまりにも楽で感動してしまった。ちなみに、梱包(こんぽう)箱があれば、引っ越しや譲渡に伴う解体も非常に楽に行える。できる限り、梱包箱は捨てずに保存しておくことをお勧めしたい。
また、付属のピボットスタンドも魅力だ。特にWebや文章を読む場合は縦画面の方が見やすい。シーンに合わせて画面の縦横を自由に変えられるのは快適だ。
このスタンドは、130mmの上げ下げ、80度のスイベル(首振り)、そして-5度から21度の傾斜付けにも対応している。自分の“見やすい”スポット探しも容易にできる。
スタンドに用意された“穴”をうまく使えば、ケーブル回しもキレイに行える。U2421HE/U2721DEのようなハブ機能付きのディスプレイは、つなぐケーブルがどうしても増えるので、取り回しのしやすさはとても重要だ。
ケーブルをたくさんつないでも、スッキリさせられるのは良いことである。
2週間ほどU2421HEとU2721DEを使ってみたが、備わっている機能やカラーキャリブレーションが済んでいることを考慮に入れれば「十分妥当な価格」であると感じるようになった。組み立ての簡単さ、デバイスの接続性、画質の良さ、どれを取ってもレベルが高い。
強いていうなら、スピーカーも内蔵してくれればパーソナルユースでも便利なのに……とは思うものの、それ以外に特筆すべき“弱点”は見当たらない。
ビジネスでも画質が良く、利便性の高いディスプレイがほしいという人は、ぜひU2421HEやU2721DEを選択肢に加えてみてほしい。
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