M1チップ搭載の「Mac mini」が11月17日発売 税別7万2800円から:Intelプロセッサモデルも併売
コンパクトなデスクトップMacが、Apple独自プロセッサに移行する。従来のIntel CPUモデルも、上位構成は継続販売される。
Appleは11月17日、同社独自の「Apple M1」チップを搭載するデスクトップPC「Mac mini」を発売する。直販価格は7万2800円(税別)からで、Webサイトでは販売予約を受け付けている。Intel Coreプロセッサを搭載する既存モデルの上位構成も引き続き販売される。
プロセッサは先述の通りApple M1チップで、CPU部は8コア(高性能4コア+高効率4コア)、GPU部は8コア、Neural Engine(機械学習エンジン)は16コア構成となっている。従来のIntelモデルと比較してCPUの処理速度は最大3倍、グラフィックスのパフォーマンスは最大6倍、機械学習の処理速度は最大15倍になるという。
メモリは8GBのユニファイドメモリで、Apple直販(Web、店頭)や一部量販店で購入できるカスタマイズ(CTO)モデルでは16GBに増量できる。ストレージは256GBまたは512GBのSSDで、カスタマイズモデルでは1TBまたは2TBとすることも可能だ。
ポート類は有線LAN(1000BASE-T)端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI 2.0出力端子×2、USB 3.0端子×2、3.5mmヘッドフォンジャックを備えている。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)やBluetooth 5.0も利用可能だ。
Thunderbolt 4端子は、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応している。映像は最大で2画面まで出力可能で、最大解像度はThunderbolt 3/4端子では6K(6016×3384ピクセル)、HDMI 2.0出力端子では4K(3840×2160ピクセル)となる。
ボディーサイズは約19.7(幅)×19.7(奥行き)×3.6(高さ)cmで、Intelプロセッサモデルから据え置かれている。重量は約1.2kgだ。なお、本体に付属するのは電源コードのみとなる。キーボードやマウス、ディスプレイは別売なので注意しよう。
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