ASUSの360Hz液晶ディスプレイ「ROG Swift 360Hz PG259QNR」でシステム遅延を可視化してみた:NVIDIA Reflex Latency Analyzer内蔵(1/3 ページ)
NVIDIAが発表した新機能「NVIDIA Reflex」。そのうち、PCゲームにおけるシステムの遅延を測定する「NVIDIA Reflex Latency Analyzer」を備えたASUS JAPANの24.5型液晶ディスプレイ「ROG Swift 360Hz PG259QNR」を使い、実際のゲームでいろいろ試してみた。
この9月に、NVIDIAがGeForce RTX 30シリーズとともに発表した新機能が「NVIDIA Reflexs」だ。対戦ゲームにおけるシステム遅延を測定、削減する機能で、「VALORANT」や「Apex Legends」といったタイトルなどがサポートしている。
今回紹介するASUSのゲーミングディスプレイ「ROG Swift 360Hz PG259QNR」は、12月18日から発売となる「ROG Swift 360Hz PG259QN」とは異なり、NVIDIA Reflexの性能を測定するツール「NVIDIA Reflex Latency Analyzer」を内蔵し、スタンドの代わりに液晶ディスプレイを机に固定する万力(ROGデスクマウントキット)を付属したモデルで、現時点では国内の展開が未定となっている。
どちらのモデルも360Hzのリフレッシュレートで映像を表示する「G-SYNC eスポーツディスプレイ」として定義されているディスプレイだが、実際のところNVIDIA Reflex Latency Analyzerはどんな場面で機能し、360Hzのリフレッシュレートはどれほど使い心地がよいものなのだろうか。今回はその高いリフレッシュレートをスーパースロー撮影で記録し、Reflexの実測データをVALORANTで検証する。
大型のボディーに輝く「ROG」のロゴ
本体サイズは公称値で約557(幅)×247(奥行き)×379~499(高さ)mmで、非光沢の24.5型のパネル(IPS方式)を備える。画面輝度は最大400カンデラ、HDR(High Dynamic Range)はHDR10をサポートする。背面には同社のゲーミングブランドとしておなじみの「ROG」(Republic of Gamers)のロゴがあり、電源に接続するとLEDライトが輝く。このライティングはASUSの「Aura Sync」に対応しているため、PC側のASUS製パーツとライティングの同期やコントロールが可能だ。
入出力端子はHDMI 2.0とDisplayPort 1.4がそれぞれ1基ずつ、後述するReflex Latency Analyzerで使用するUSB 3.0ポートが2基、アップストリーム用のUSB 3.0 Type-Bが1基、ヘッドフォン用の3.5mm端子が1基用意されている。必要十分な構成といえるが、背面かつ下部に微妙な出っ張りがあり、この部分が邪魔をしてケーブルが接続しにくい。不意なケーブル抜けを防ぐのとデザインとの両立のためと思えるが、DisplayPortやHDMI端子、Reflex Latency Analyzerを使うためのケーブルなど、密度があって固いケーブルも多い中で、この接続のしにくさは気になった。
ベゼルは狭めで、左右は約7mm程度と今時の仕様だ。画面の高さは120mmまで、前後にマイナス5度~20度まで調節可能で、90度のピボットにも対応している。スタンド部分を外すと100×100mmのVESAマウントを装着できる。まさに、Reflexを利用したゲームのためのディスプレイ、といった印象を受けた。
OSDメニューには、基本的な輝度やコントラスト設定、Reflex Latency Analyzerの他に「Gaming」メニューを用意する。「OD」ではパネルのGtoG応答時間を短縮でき、「GamePlus」では画面上にクロスヘアやタイマー、フレームレートの表示が可能だ。「GameVisual」機能は画像の表示モードを手軽に切り替えられ、「Dark boost」は暗い色を鮮明に表示する。
Dark boostは、特に暗所の多いゲームで有用だ。競技向けタイトルでいうと「レインボーシックス シージ」などで、黒い色を明るく表示するためゲームでは有利に働くだろう。
また、スタンドではなくデスクに直接固定できるROGデスクマウントキットも付属している。デスクを広く使いたい場合は重宝するだろう。
それでは、PCに接続して360Hzの威力を確かめてみよう。
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