入手困難なRyzen 9 5900Xが複数店に入荷――でも枯渇が多発する年末年始事情:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
年末年始は、人気のハイエンドGPUやCPUが枯渇気味なまま迎えることになりそうだ。その空気感を探った。また、100円でHDDを破壊&回収してくれるサービス「黒歴史最終処分場。」も始まっている。
年末年始は、人気パーツの一部が枯渇気味になるとの懸念が以前から広がっている。今週は中でも入手困難と言われ続けてきた「Ryzen 9 5900X」が、ある程度の数量で再入荷するショップが複数見られた。
厳しいのはRyzen 7/9とRadeon RX 6000、GeForce RTX 3080
入荷ショップはいずれも「いきなり入ってきましたね」と口をそろえる。ただし、需要を満たして潤沢化するほどの数量ではない様子だ。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「20個入荷しました。が、週明けまで……いや、日曜日まで持たないかもしれません」と話していた。
また、グラフィックスカードは、先週に引き続きRadeon RX 6900 XTやRX 6800搭載モデルの在庫は複数店で少数ずつながら確認できたが、RX 6800 XTモデルはほとんど見かけないなかった。パソコンSHOPアークは「全体的に枯渇していますが、価格的にRX 6900 XTがかすかに買いやすいかも、というぐらいです。いずれも型番指定ではなく、GPU単位で在庫を見る必要がありますね」という。
一方で、GeForce RTX 3080搭載カードの品薄傾向も徐々に深刻化している。あるショップは「一時期の回復傾向と比べると、本当にモノがなくなっていますね。再入荷はそれなりですが、需要が盛り上がっていて取り合いになっている感じです」と率直な感想を伝える。
コロナ禍により「年末年始の大々的なセールは控えようと思っています」(某ショップ)との声も聞かれるが、営業自体は例年通りのスタンスで実施するPCパーツショップが多い。年末年始に大物パーツの購入を検討しているなら、各店のTwitterなどで在庫状況をチェックして来店するのが得策のようだ。
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