ちっちゃい物好きのハートをわしづかみにした「OneGx1 Pro」でいろいろ楽しんだ(4/4 ページ)
超小型ゲーミングPCが相次いで登場している。One-Netbook Technologyの「OneGX1 Pro」は、新たにTiger Lakeを搭載した注目の1台だ。
どのクラスのゲームタイトルなら快適に遊べるのか
GeForce MX250あたりのGPUを搭載しているPCであれば、これまでの結果は当たり前のことだろう。GeForce MX350~MX450相当と言われているIris Xe Graphicsも同様だ。ではどのようなゲームタイトルであれば楽しめるのかを検証しよう。
まずはeスポーツでも使われている「Apex Legends」と「FORTNITE」からだ。画質が高い設定だと、Apex Legendsでは51fps、FORTNITEでは34fpsと厳しいが、低画質であればApex Legendsは84fps、FORTNITEでは55fpsとかなり健闘している。Apex Legendsについては、中画質でも59fpsなので、ゲームを快適にプレイできる下限の60fps前後と十分に楽しめそうだ。
そして“低スペックマシンの救世主”と筆者がひそかに呼んでいる「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」は、その名の通りHIGH設定でも平均80fpsとこれまた問題なく楽しめる。これまでさまざまなPCでエースコンバット7を試してきたが、テクスチャーがいっぱいあり、動きも激しいのにOnegx1 Proのような軽量モデルで遊べるのはすごいと思う。
最後に、ベンチマークテストでもよい結果を残したファイナルファンタジーXIVについてもフレームレートを測ってみた。軽量品質では十分に動くことが分かっているので、高品質(ノートPC)と最高品質について測定した。
結果を見れば明らかなように、最高品質では平均43fpsとちょっと厳しいが、高品質(ノートPC)では68fpsと及第点だ。ずっと続けて遊んでいられるファイナルファンタジーXIVクラスの品質を持つゲームであれば、OneGx1 Proでの楽しいゲームライフは約束されている。
カジュアルゲームであれば十分に楽しめる超小型PC
これまで見てきたように、OneGx1 Proは小さなボディーに強力なスペックの詰め込んだPCに仕上がっている。専用コントローラーも用意されており、コンシューマー向けゲーム機のように手持ちで遊ぶことが可能だ。
大容量のバッテリーを内蔵しているのに加え、4G LTEや5G対応モデルも用意されているので、出先でのゲームプレイはもちろん、ビジネスユースにも対応できる。重量級のAAAタイトルを遊ぶのは厳しいかもしれないが、Apex LegendsやFORTNITE程度のタイトルであれば場所を選ばずに楽しめることは間違いない。さらに高画質で楽しみたいなら、外付けのGPUボックスを接続する手段が残されているのもうれしいところだ。
直販価格は512GB SSDモデルで16万8000円、1TB(512GB+512GB)モデルで17万8000円(いずれも税別)と高価だが、今ゲーミングPCを持っていて、サブで何か遊べるモデルが欲しいという場合には、OneGx1 Proはその選択肢に入ってくるだろう。
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