ゲーマー視点で超小型PC「OneGx1」をいじってみた:超小型PCの道(1/3 ページ)
One-Netbook Technologyの7型ゲーミングミニノートPC「OneGx1」が、8月22日から量販店で発売される。発売前のプロトタイプ機をゲーマー視点でチェックした。
テックワンが国内発売している、中国One-Netbook Technologyの超小型PC「OneGx1」。その発表会の模様については以前の記事で取り上げた。同社初のゲーミングPCとなり、発表内容もゲーム寄りのものだった
8月22日の発売日を前に実機に触れる機会に恵まれたこともあり、“ゲーマー視点”でOneGx1を見ていく。これまでPC USERで取り上げてきた、超小型PCとしてのレビューは別途掲載の予定だ。
なお、今回試したのはプロトタイプの評価機で、キーボードも日本国内で販売される日本語配列ではなく、英字配列のものだった。製品版とは異なるものなので注意してほしい。
- 超小型PC特集
【第1回】「GPD Pocket 2」開封レビュー! 初代Pocketとの比較も
【第2回】超小型PC「GPD MicroPC」評価機開封レビュー!
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【第4回】OneMixのこだわりを社長に聞く
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【第7回】8型の超小型2in1 PC「MiniBook」がクラウドファンディング開始
【第8回】CHUWIの8型超小型PC「MiniBook」を試す
【第9回】PC界の“ワークマン”GPD MicroPCの「立って使う幸せ」を考察
【第10回】新島でヨットに暮らして超小型PCでテレワークをした話
【第11回】PC界の“ワークマン”GPD MicroPCの「シリアルポート」を活用する
【第12回】GPD Pocket 2のキーボードを“ねちっこく”使ってみた
【第13回】超小型PCのOneMix2Sを“ねちっこく”触ってみた
【第14回】第10世代Core搭載の超小型PC「OneMix3 Pro」が国内販売開始
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【第19回】超小型PC「GPD P2 Max」とシウマイ弁当は共存できるかをやってみた
【第20回】“イチキュッパ”の実力は? ドン・キホーテの激安超小型PC「NANOTE」
オプションのコントローラーを取り付けた姿はまるで!
発表会の記事でもお伝えした通り、One-Netbook Technologyが発売している他のモデル、例えば「OneMix2S」とか、One GX1と同じ日に発表された「OneMix1S+」とかと違うのは、ゲーム向けに特化している、ということだ。ボディーの左右にNintendo Switchのように別売の専用コントローラー(税別4000円)を装着してプレイできる他、左右のコントローラーをはめて使うことができるホルダーも用意される。
ゲーム向けに特化しているとのなら、PCのスペックも気になるというもの。主なスペックをまとめると以下のようになる。
OneGX1シリーズの主なスペック | ||||
---|---|---|---|---|
型番 | ONEGX1J-G2 | ONEGX1J-G2L(LTEモデル) | NEGX1J-G5 | NEGX1J-G5L(LTEモデル) |
CPU | Core i5-10210Y(4コア8スレッド、1.0GHz〜4.0GHz) | |||
GPU | Intel UHD Graphics 615 | |||
メモリ | 8GB | 16GB | ||
SSD | 256GB | 512GB | ||
ディスプレイ | 7型IPS方式(10点マルチタッチ対応) | |||
画面解像度 | 1920×1200ピクセル(323PPI) | |||
無線LAN | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 | |||
LTE(nanoSIM) | − | ○ | − | ○ |
ボディーサイズ | 約173(幅)×136(奥行き)×21(厚さ)mm | |||
重量 | 約625g | 約645g | 約625g | 約645g |
OS | Windows 10 Home(64bit) | |||
直販価格(税別) | 8万9800円 | 9万9800円 | 10万8800円 | 11万6900円 |
インタフェースは右側面にMicro HDMI出力、背面に2基のUSB Type-C端子(うち1つはUSB Power Delivery対応)、USB Type-A(USB 3.0)、ヘッドフォン/マイクのコンボ端子がある。左側面にトレイ式のmicroSDカードスロットを用意する
ゲーミングPCだがグラフィックス機能はCPU内蔵
CPUに第10世代Core i5(開発コード名:Amber Lake-Y)を利用しているのはいいとして、「なんでこれ?」と気になったのはもちろんGPUだ。そう、Core i5内蔵のIntel UHD Graphics 615が採用されているのだ。
せめて外部GPUを装備して欲しかったところだが、やはりこのサイズでは発熱やバッテリーなどの関係で難しいのだろう。Intelならば、「Xe-LP」を搭載した次世代CPUの「Tiger Lake」(開発コード名)待ちというところか。
ともあれ、Intel UHD Graphics615についてはこれまで特にテストしたことがなかったので、まずは3DMarkから見ていこう。
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