フルHDで165Hz! “光らない”ゲーミングディスプレイ「TUF Gaming VG259QR」に感じた魅力(3/4 ページ)
PlayStation 5やXbox Series Xなどが120Hz表示をサポートするなど、ゲームでは高リフレッシュレートへの対応が欠かせない。かといって予算を割くのは難し……。そのような人にASUS JAPANの新モデルはどうだろうか。
動きの速いゲームも高リフレッシュレートなら楽に
本製品でゲームをプレイするならば、やはり動きの素早いゲームで165Hzのリフレッシュレートを生かしたい。リフレッシュレートが高いと映像が激しく動いてもなめらかに表示され、例えば対戦ゲームなどで相手の動きを細かく捉えられるため有利に戦える。
そこで、ゲーム大会やコミュニティー形成が活発なバトルロイヤルゲームの「APEX Legends」を遊んでみた。ゲームスピードが非常に速く、一般的な60Hz前後のディスプレイだと相手の動きを把握しきれないシーンが出てくるが、165Hzもあれば移動しながら相手の行動を把握しやすい。
何度かマッチを遊んでみたが、ある程度近い距離で相手を発見した場合はすぐに気付いて攻撃できた。接近すると攻撃を避けるために激しく横に動いたり、立ちとしゃがみ状態を素早く切り替えたりする相手もいたが、目に見える残像が発生して照準を合わせにくくなるようなことは起きなかった。
APEX Legendsでは、見つけたアイテムの場所を知らせるシグナルを仲間に発信できるが、これが60Hzのディスプレイだと画面に出るガイドに合わせて視点を動かした際に、一瞬見失ってしまうことがよくあった。ところどころで映像が飛んだように見えるからだろう。ところが、165Hzで表示すると映像が途切れにくく、見失う回数も大きく減ったように思える。
また、相手が撃った弾の軌跡がブレずに表示されるのもポイントだ。相手同士の戦闘に横から突っ込んでしまったとき、激しく撃ち合っているのが見えて踏みとどまれた他、視界の外から撃たれても軌跡がはっきりと表示されるので、撃たれた方向を把握しやすくゲームが遊びやすくなる。
他にも、同じくファーストパーソン・シューティングゲームの「VALORANT」も遊んでみた。こちらは素早く動くゲームではないが、通りの角から飛び出してくる相手に反応する場合に視点を大きく動かさなければならないことがある。そういった状況でも映像がスムーズに表示されるので、とっさに照準をぴったりと合わせて反撃できる。
VALORANTはAPEX Legendsほど動きが速くないが、撃たれた弾の軌跡ははっきりと表示される。撃ち合いを支援するように割り込んで相手の射撃が終わる瞬間を狙うのに、165Hzのリフレッシュレートが役に立った印象だ。軌跡がよく見えるため、相手と鉢合わせたときに攻撃から逃げるのにも役立つ。
なお、リフレッシュレートが高いと、ゲーム中に3D酔いを起こしにくい利点がある。画面を激しく動かすことによる残像やチラつきが、実際に動いた場合の見え方と違うのが原因といわれる3D酔いだが、本製品のようになめらかな映像を表示できるリフレッシュレートの高いディスプレイなら、残像もチラつきも低減されて酔いにくくなる。ブルーライト低減機能やGameVisual、Display Widget Liteで輝度などを細かく設定すれば、長時間のゲームプレイも楽しめるだろう。
今回は高いフレームレートを出しやすいPCゲームで検証したが、120fpsでの映像出力に対応したPlayStation 5やXbox Series X|Sも十分に遊べるはずだ。PCゲームを遊ばないユーザーでも、高いリフレッシュレートを持つディスプレイの恩恵は大きい。
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