シンプルで安価! 165Hz対応の27型液晶ディスプレイ「PX273 Prime」で遊ぶ(3/3 ページ)
Pixioの27型ゲーミングディスプレイ「PX273 Prime」は、フルHD表示ながら実売3万2000円前後と手頃な価格ながら、165Hzのリフレッシュレートをサポートする1台だ。実際の使い心地をレポートする。
ゲームプレイも快適に Web画面のスクロールもなめらか
最後に、リフレッシュレート165Hzでゲームをプレイした。リフレッシュレートの値が高いほど映像が切り替わるタイミングが多く、なめらかに表示される。60Hzと165Hzを比べてみるとその差は歴然としており、他のプレイヤーと対戦するゲームであれば、わずかな表示タイミングの差で勝負が決することがある。
近年は一般向けで2万円程度のディスプレイでも70Hz程度のリフレッシュレートを備える製品が増えてきたが、そうなるとゲーマーにとっては高いリフレッシュレートで表示された方がうれしい。
今回は対戦ゲームとしてPC版の「APEX Legends」を60Hzと165Hzで切り替えながら合計3時間ほど遊んだ。結果としてDisplayPort 1.4とHDMI 2.0のどちらでも165Hzで出力でき、見劣りはしなかった。
DisplayPortでもHDMIでも165Hz出力が可能で遊んでいた際に映像の乱れやチラつきは見られず、スムーズに遊べた。60Hz程度ではブレて表示されやすい弾道も、高いリフレッシュレートでははっきりとした線で描かれる。激しく視点を動かしていても落ちているアイテムを把握でき、かなり遊びやすい。
手に入れやすい価格の高リフレッシュレートディスプレイ
総じてPX273 Primeは、ゲーマーの望む要素を全てカバーできているわけではないものの、同等製品と比較して確実に安く、軽い。フルHDでも27型の大きめな画面で映像を見られ、ゲームを遊んでいても満足感が高い。
高いリフレッシュレートは、Web画面のスクロールや動画の視聴といった普段使いでも有用だ。
デザイン面では、何より細い支柱が好みだ。先述の通り鋳物のようなザラつきがあり、細いながらも強靱(きょうじん)でデザインもシンプル。いかにもゲーミングディスプレイといった独特な形状だったり、華々しく明滅したりすることもないので、設置場所を選ばないのもメリットの1つだろう。
それでいて165HzでHDRに対応し、出力端子も4基備えており、コストパフォーマンスも優秀だ。対戦ゲームに深くのめりこんでいるわけではないがゲームは快適に遊びたい、コストはかけづらいが高いリフレッシュレートを体験してみたい、といったライト層にお勧めしやすい製品と言えるだろう。
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